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定年退職を機に私のキャリアを振り返ってみた。全てのことがつながって今がある。

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希望の扉

私は先日定年退職をしましたが、人生で起きる全てのことは、決して無駄なことは一つもなく、それが必ず未来につながるのだと、今までの37年間のキャリアを振り返って、確信を持っています。

最初は仕方なくやっているとか、嫌々仕事をしているとかはあるでしょうが、それが自分に降りかかってくるということは、必ず何らかの意味があってのことなのです。

それは未来のために、

「お前は今これを学んでおけ」

と神様が言っているのだと私は思います。

私自身の若い頃のお話を少ししたいと思います。

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絶対やりたくなかったコンピュータ関係をやる羽目になった。

私は大学時代に「電子計算機」という科目が苦手でした。

コンピュータやパソコンではなく、「電子計算機」ですよ! 空調の効いた大きくきれいな部屋に特別待遇で鎮座している巨大な箱。それが「電子計算機」です。

こんなやつです。

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学生が実習でその電子計算機様を使うには、マークシートカードで入力をするのですが、これが何度やっても上手くいかず、私は

「将来仕事についても、コンピュータ関係は絶対にやらない!」

と思うほどのトラウマになったのです。

就職は、とある中堅医療機器メーカーで、望んでいたとおり開発の仕事に就くことができました。

ロジック回路の設計はとても面白く、しばらくはとても楽しく仕事ができていました。

ところがある日、「マイコン」なる代物が現れました。

今まで巨大な箱で鎮座ましましていたコンピュータ様が、手のひらに乗るワンチップになり、それを使った製品開発をしなくてはいけなくなったのです。

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「将来仕事についても、コンピュータ関係は絶対にやらない!」と宣言していた私はどうしたでしょうか?

仕方なく、勉強をし始めました。

そしたら、それが徐々に面白くなってきたのです。

嫌いだったはずのコンピュータにのめり込む私

当時のマイコンでのプログラム言語は、まだ低級でシンプルなものだったので、ロジック回路の設計が好きだった私には逆に馴染みやすいものだったからかも知れません。

気づいたら、約10年にわたり、マイコンを使ったプログラム開発に携わり、社内ではトップレベルの技術者になっていました。

しかもそれでは飽きたらず、プライベートでも自分のパソコンを買い、趣味でプログラミングをして、それをフリーウェアやシェアウェアで発表するまでになってしまいました。

「コンピュータ関係は絶対にやらない!」と宣言していた私が、何ということでしょうか!(笑)

ところで、最初に買ったノートパソコンがこれです。NECの98ノート。

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いや~懐かしい! そしてこれでパソコン通信も始めました。それがまた私の世界を大きく変えるきっかけになったのです。

インターネットがキャリアの転機を運んできた

私は中学生時代からアマチュア無線をやっていました。今思えば、もともと「通信」や「人とのコミュニケーション」に興味があったのでしょう。

だから、コンピュータが手に入ったとき、私が「パソコン通信」の世界に入るのは自然な流れだったと思います。

そして、インターネットの出現です。

家にいながらにして、全世界とクリック一つでつながることができる! もうそのときの私にとっては、ただ道なりに大きな世界を目指して突き進むだけでした。

でも、その頃には、それがその後の大きなキャリア転換にも繋がっていくとは思っていませんでした。

趣味でホームページを作ったりしていた私は、会社でのインターネット導入に自然に加担していくことになりました。

開発部門での実務が、徐々に下の年代が中心となり、私はあまり面白くない管理的な仕事になってきていたこともあって、そのとき興味を持っていた仕事に、自分から首を突っ込んでいったというところです。

会社のホームページ立ち上げ、そして後には楽天でのパイロットショップの一人店長などもやって、会社の広報部門的な仕事になっていくと、その流れで、人事採用の仕事にも加わるようになって行きました。

そして、20年所属していた開発部門から、人事・総務部門に移ったのは40代半ばでした。

すべてがつながって、今の自分がある。

今、こうして私のキャリアを振り返ってみると、

全てのことがその後のキャリアの元になっている。

ということが分かります。

マイコンのプログラミング → パソコン通信 → ホームページ作成 → 採用活動 → 人事・総務

です。

最近知り合った方に、私の職歴をお話すると、元は技術者だったことを意外と言う方がいらっしゃいますが、私自身にとっては、このように、全てがつながっていて、自然な流れだったのです。

入社したての私が、「コンピュータ関係は絶対にやらない!」と拒絶していたら、その後はどんな人生を歩んでいたでしょうか?

そして、もう一つ感じることは、

キャリアを作っていくきっかけには、仕事や趣味の区別はない

ということです。

最初は仕事で仕方なくやらされていたプログラミングが、面白くなってきたら趣味になり、さらにそこからつながって趣味でやり始めたパソコン通信やホームページ作成が、今度はそこから後の人事の仕事につながっていったのですから。

そして今、こうして人事や採用に関したブログを書いています。

今までやってきた全てのことがつながって、今やっていることになっています。

私の年になってから、独自ドメインを取ってWordpressでブログを書いているという人はあまりないかも知れません。でもこれも、昔から好きだった活動の延長で、私にとってはごく自然なことなのです。

ちょっとだけの勇気が人生を変える。

人生は選択の連続だと言う人がいます。それも分かるのですが、今私の人生を振り返ってみると、節目節目で大きな選択をしたという気はしません。

そのとき、目の前に現れたものに、あるときは仕方なく、あるときはワクワクして、乗って行っただけのように感じます。

でも、結局はそれが、全て必然なのです。ある人はそれを「運命」というのかも知れません。

神様は、そのときの自分に必要なことを、時には重い課題として、時にはワクワクする遊び道具として、目の前に置いてくれる。

そう私には思えるのです。

あなたがすべきことは、神様が目の前に置いてくれたものを、無視せず手にとってみることです。そのちょっとだけの勇気が、人生を変えてくれると思います。

では、今日はこのへんで!

 

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