インターンシップという名の偽装選考活動

Man hand writing Internship with marker on visual screen.

ある3年生が、インターンシップの選考に必要なエントリーシートを見て欲しいと言ってキャリア相談室にやってきました。

エントリーシートを見せてもらうと、非常に細かく多くのことを書かせるようになっており、また、これが通ってもその後3回面接があるそうです。

これではまるで、本番の採用選考と同じです。というより、中小企業の採用選考よりずっと大変です。

インターンシップに偽装した実質的な大手企業の選考活動

インターンシップでこれだけの選考をする必要が何故あるのでしょうか?

この企業は、非常に名の売れた学生にも人気のある企業です。

だからインターンシップへの応募者も非常に多く、何らかの選考をしなくてはいけないことは理解できます。でも、それだけが理由なら、いっそのこと抽選で選べばいいのでは?

いくつもの選考をくぐり抜けた「精鋭」だけを集めてインターンシップをやる目的はどこにあるのでしょう。学生に企業を理解してもらう、仕事の現場を知ってもらうという本来の目的からしたらそんな必要はないはずです。

つまりこれは、インターンシップの名を借りた実質の選考活動と思って間違いありません。

何故、企業はそんな「偽装」インターンシップをする必要があるのでしょうか?

偽装インターンシップの目的は後ろ倒しへの対応と他社との差別化

昨年(2015年)は、経団連の指針で採用活動の解禁が8月、今年(2016年)は6月と、数年前と比べて採用選考活動は後ろ倒しになっています。

でもそれは、経団連に加盟している大手企業だけに適用されたことですし、大手企業でもその指針を守らない企業が多いことはご存知の通りです。

表向きはルールを守らなくてはいけないけれど、全体としては売り手市場の中で良い学生を採らなくてはいけないので、水面下での偽装採用活動が多く行われるようになりました。

偽装インターンシップもその一環です。

また、インターンシップというのは企業にとっては非常に手間暇がかかります。人事部門だけでなく、現場の各部門にも協力してもらわないと出来ません。

ただでさえ人手が足りない中小企業では、インターンシップの実施自体が非常に高いハードルとなります。

まして、選考を非常に念入りに行うようなインターンシップを行うとすると、まるで年間に2回の新卒採用活動を行うようなもので、企業の負担は非常に大きいものになります。

そんなことは人手と体力のある大企業にしか出来ません。

つまり、大がかりなインターンシップを行うということは、それだけで他社に一歩先んじることになるのです。

問題は早期化ではなく、学生への負担増と欺瞞

以上が、大手企業がおおがかりな偽装インターンシップを行う理由ですが、私がこれが問題だと思う理由は、決して(実質の)選考活動が早期から行われるからではありません。

むしろ私は、今の経団連のやっている後ろ倒しルールが問題だと思っていて、そんな守られないルールは一切撤廃し、企業は通年を通して自由なときに自由な方法で採用活動をすれば良いと考えています。

早く採用したい企業はどんどん3年生も採用して良いと思っています。

私が問題だと思うのは、経団連の指針に表向き合わせるために、こんな偽装した採用活動をして、学生に余計な負担をかけ、本当は選考なのに、インターンシップだと偽って学生を集める企業の不誠実さです。

学生が無駄にエネルギーを使うだけでなく、そこから学生が学ぶものはなんでしょうか?

「世の中とは所詮、こんなものだ。正直者はバカを見るのだ」

そういうことではないでしょうか?

はたして、学生がそう学ぶことを企業は求めているのでしょうか?

では、今日はこのへんで!

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