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仕事の選び方(その4) それでも好きなことが分からない人は

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3回にわたって、「好きなことを仕事にしよう」ということを書いてきましたが、まだピンと来ない、過去のことを思い出してみても、自分がこれが好きだとか、これをやって人から感謝されたとか、そういうことがないという人もいるかも知れません。

そういう場合はどうすれば良いでしょうか?

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何でもやってみる

これしかないでしょう。身も蓋もないでしょうか?

何をやれば良いのかわからないのであれば、逆に言えば、何をやってみてもいいではないですか。何でもやってみる。その中から、自分の得意なことや、気付かなかった能力が分かってくるかも知れません。

もしかしたら、やってみた仕事が、どうしても自分に合わないということもあるかも知れません。それは逆に言えば、「この仕事は自分に合わない」ということがわかったということです。

また、はじめは不得意だと思っていたことを、やれと言われて嫌々やっているうちに、だんだん面白くなってきて、最後にはそれが好きな仕事になってしまった。という例もあります。

それは、実は私の若かった時のことです。

 

プリント基板

嫌いなコンピュータが好きになっていった私の話

大学時代は電子通信工学科というところで学んでいました。電子や通信のことは好きだったのでその学科に入ったのですが、その中で「電子計算機」という学科が、どうにも合いませんでした。

もともとものづくりはやりたかったことなのですが、当時の大型の電子計算機というやつが、どうも私と相性が悪かったようで、何度も入力に失敗して全然進まず、「もう嫌だ、将来仕事では絶対にコンピュータ関係はやらない!」と決めていたのです。

就職はあるメーカーに入り、望んでいたものづくりの仕事に就けて、最初は電子回路や論理回路の設計を楽しくやっていました。

そこにやってきたのが、「マイコン」というものです。小さいチップながら、それはコンピュータであって、私が大学時代に「絶対にやらない」と決めていた宿敵だったのです。

しかし時代の趨勢には勝てず、ものづくり、それも電気屋としては、マイコンを使った組み込みプログラムの習得は避けて通れない状況になっていました。

8ビットCPUのアセンブラというやつを学びました。

そしたら、これがだんだんと面白くなってきたのです。コードを書いてROMに書き込み、それを走らせると、自分の思っていたように機器が動く。これはもう、大学時代に格闘していた大型電子計算機ではなく、自分の手で作り上げる、ものづくりの醍醐味そのものでした。

私はどんどんプログラミングにのめり込み、しまいには趣味でプログラムを作るようにまでなってしまいました。

時代はどんどん進み、Windowsの時代になってからはパソコンでのプログラミングも始め、趣味で作ったソフトをシェアウェアで売るまでになってしまいました。

好きなことは後からやってくることもある。

のです。

チャンスさえあるなら、どんな仕事でもやってみる。飛び込んでみる。

そこから分かってくることが必ずあるし、やっているうちに好きになってくることもある。

少なくとも、やってみたことは、人生の中で決して無駄にはならない

と私は思います。

 

このシリーズの過去の記事:

仕事の選び方(その1) 好きなことがある人ならば
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