経団連の就活ルール廃止後、就活はどう変わるのでしょうか?

ついに、というか、やっと、というか、「誰も得していない」と言われて非難ごうごうだった経団連の就活ルール(正確には「採用選考に関する指針」ですが、ここではわかりやすく一般に言われていた「就活ルール」と言います。)が、やっと廃止されることになりました。

 経団連の中西宏明会長は3日の記者会見で、2021年春以降入社の学生の採用活動に関し、大企業が中心の会員各社を対象に面接の解禁時期などを定めた就職活動ルール(採用選考に関する指針)を廃止する意向を表明した。中西氏は「経団連が採用日程を采配することに違和感がある」と述べた上で、新卒者の一括採用など現在の雇用慣行に疑問を呈...

急な発表だったので、学校側からは反発の声も上がっています。

「学生はいつから就活を始めれば良いかわからない。」

「就活が果てしなく長期化する。」

などです。

果たしてそうなるのでしょうか?

私はいきなりそんなことにはならないと考えています。

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就活ルール廃止後いきなり通年採用にはならない

就活ルールが廃止されるということは、新卒一括採用が無くなって、中途採用のように通年採用になるということでしょうか?

私は、その方向に動く企業は一部あるものの、大部分の企業ではそうはならないと思っています。

何故なら、大部分の企業にとっては、新卒は非常に欲しい人材であり、新卒は卒業と同時に一斉に世に出て来るわけですから、ある程度の数を採用したいと思ったら、ある時期に網をかけて同時に採用活動をする必要があるからです。

これが「新卒一括採用」というものですが、日本の現状では、まだまだそれなりの必然性も有効性もあることは間違いありません。

だから、これで新卒一括採用を止める。中途採用と同じにする。という企業は少ないはずです。

では、就活ルールが無くなった後の新卒一括採用のやり方はどうなるのでしょうか?

就活ルール廃止後も企業は就活サイトの動きに追従する

現在の新卒一括採用での一番大切な手段は、企業にとっても、応募する学生の側にとっても、リクナビやマイナビなどの就活サイトです。

これらの就活サイトは、ネットで情報を提供する以外にも、大規模な合同説明会イベントを開催することで、企業と学生を結びつける重要な場を提供しています。

ですから、大部分の企業はこれに頼らざるを得ないことはこれからも変わりありません。

そんな就活サイト各社は、例年3月にサイトをオープンし、エントリー受付を開始していました。

この3月という時期は、経団連の就活ルールに基づいていたものです。

就活ルールが無くなったら、就活サイトのオープンをいつにするか?

それはこれから就活サイト各社が企業や大学とも調整の上、考えて決めていくことになると思います。

今のところでは大学側からは、従来と同じスケジュールでやってもらうことが学生の混乱を招かないという意見が出ているようですので、就活ルールは無くなっても、就活サイトは今までと同じ3月オープンで行く。ということになるのではないかと、私は推測しています。

そうなると、企業の動きもそれに追従して、例年通りとなる可能性が高いと思います。

就活ルール廃止後はインターンシップは減るかもしれない

そうなると、今までと実質何も動きは変わらないのではないか? と思う人もいると思いますが、変わるところはあると思います。

その一つがインターンシップです。

本来、インターンシップとは、学生が企業研究をする一助として、実際に企業の中で就業体験をして理解を深める。ということが目的でした。

ところが、最近は就活ルールによって、4年生の3月までは採用活動が(表立っては)できないために、インターンシップという名を借りて学生を集め、実は良い学生をその中から選んで、採用に結びつけていることが多く発生していました。

インターンシップだというのに、結構大変なエントリーシートを出させたり、本番の選考さながらの面接をやったりする企業も少なくありませんでした。

こうした「偽装インターンシップ」が多く発生していたために、結果として3年生の夏休み前という、早い時期から、実質的な就活を始めざるをえないことになっていたのです。

これは、就活ルールの最も大きな副作用でしたが、今回、就活ルールが廃止されれば、企業はいつ選考試験を行うかは自由になるので、わざわざ、こんな偽装インターンシップをやる必要はなくなります。

そうなるとどうなるのでしょうか?

企業の側としては、インターンシップは本当に本来の意味の学生に対するサービスということだけになりますので、おそらく減るのではないかと思います。

とは言え、残るのは、本来のちゃんとしたインターンシップだけになるので、これは決して悪いことではないと思います。

就活ルール廃止後は「内々定」と言う言葉や内定式も無くなるかも

「内々定」という変な言葉も、昔の就職協定で10月1日まで正式な内定を出してはいけないということの名残りで、今でも使っている企業がありましたが、今度こそこんな言葉を使う必要は無くなりますので、完全に死語になっていくでしょう。

内々定者が内定者に晴れて変わる節目の日であった、「内定式」も同時に無くなっていくでしょうね。

まとめ:企業は本来の採用に専念できるようになる

就活ルールが無くなるということは、つまり企業は全く自由な時期に自由なやり方で採用して良いということ。無用な縛りが無くなる分、本来の「良い採用」のために、各社創意工夫して注力できるようになるわけです。

学生の側としては、どうしても受け身で企業の指示に従わざるを得ないので、最初は振り回される感じになるかも知れませんが、上に書いたように、おそらく就活サイト各社が全体の動きに対して旗振り役になっていくと思いますので、そうした動きを見極めることで、混乱を避けることができると思います。

さて、これを書いている今は2018年9月ですので、2年後にどうなっているか? そのときに私の予想が当たっているか、見るのが楽しみです。

では、今日はこのへんで!

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