偽装新卒採用活動

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就活後ろ倒しで一気に加速? 「インターンシップ」3年生8月に内定出す

このタイトル見て、一瞬、何を言っているのかわからなかった。

「え? 3年生8月って、思い切り早いよね?」 「後ろ倒し? え?え?」

みたいな。

インターンシップの名を借りた、偽装新卒採用活動。

経団連の倫理憲章は、過去に何度も定められてはあっというまになし崩しになり、振り回された学生も企業も、どちらも得しなかった。

それを一番知っているのは採用担当者だから、表向きは倫理憲章に従っている風にしないといけないのでそうするけれど、実際は水面下で動く。

学生の側も、インターンシップに積極的に参加はするけれど、その実態も、目的も、分かった上で参加する。

またもや、誰も得しないのではないか。

というよりも、学生は、「企業というものが口にする倫理は、口先だけのものであり、実態は皆、自分の利益のために動いているのだ」

ということを学習する。その弊害の方が大きいのではないか。

もう、こういう狸と狐の化かし合いにすらならない茶番劇は、本当に止めるべきと思う。

ここまでグダグタな様相を呈しているというのは、つまりは、日本の新卒一括採用というシステムが破綻しているということなんじゃないか。

というか、企業活動も、そのための採用活動も、本来は企業それぞれが、それぞれのやり方で自由にやれば良いはずなのに、何故、日本では、皆で申し合わせて、同じやり方に統一しなければいけないんだろう?

そんな法律、あったっけ?

最近いろいろ、長年やってきたことなのだが実は気持ち悪かった、と感じることが出てきているのだけれど、この新卒一括採用というシステムも、相当気持ち悪い感じがしてきた。

この記事を書いた人

西川明宏
西川明宏就活・転職・キャリア・オンライン相談室
国家資格キャリアコンサルタントです。
医療機器メーカーの人事部で中途・新卒の採用業務を15年経験後、大学キャリア相談室での就活支援から社会人の転職支援まで幅広く活動しています。
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