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「就活ルール」という言葉はおかしい。「採用ルール」と言うべき

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経団連がいわゆる「就活ルール」を廃止したと発表しましたよね。(これを書いている今は2018年10月です。)

私も仕事での情報収集のために、「就活ルール」をキーワードにしてツイッターを見たりしていますと、学生の側に戸惑いや誤解があるのを感じます。

これは当然なのですが、その中でちょっと気になったのは、「就活ルール」という言葉を聞いて、まるで「学生が就活をする際のルール」と勘違いしている人がいないか? ということです。

「え? そうじゃないの?」

と思った人はいませんか?

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「働き方改革」という言葉もおかしい。「働かせ方改革だろう

これ、ちょっと前から言われている「働き方改革」と同じですね。

「働き方改革」も改革しなくてはいけないのは、労働者側じゃなくて、働かせる企業の側なわけです。

「残業を減らそう」と言いますが、たしかに日々残業をするのは労働者ですが、決してやりたくて残業をしているわけじゃなく、会社から与えられた仕事が多いから、仕方なく残業をしているわけですよね。

だから、残業は「労働者がするもの」じゃなくて、「会社がさせるもの」。

「働き方改革」じゃなくて「働かせ方改革」というべきだと、私は思うのです。

「就活ルール」も企業のルールであって、学生は元から自由

ちょっと話がそれました。

「就活ルール」というのは、正確に言えば、経団連が傘下の企業に対して定めた「採用選考に関する指針」のことです。

企業が守るべきルールなのです。

だからこれは、

「採用ルール」

と言うべきだったのです。

それなのに「就活ルール」と言うから、就活をする側が守らなくてはいけないルールのような感じがしてしまっていました。

エントリーするのは3月からとか、面接が始まるのは6月からとか、就活ルールがそうなのだからそれに合わせて学生も動かなくてはいけない。

そう思っていた人はいませんか?

「就活ルール」は、企業が守るべきルールです。

企業は3月からエントリーの受付を始める。というのが企業に課されたルールだったのですが、学生がこれを守らなくてはいけないというものではなかったのです。

「就活ルール廃止」で、学生はもっと自由に

学生はもともと自由なのです。

いつ企業にアタックしようが、自由なのですよ!

なんだったら1年生のときから、企業にメールなり電話なりして会社訪問してもいいんです。

これからは企業も「通年採用」に移行していく。ということも言われています。

これは、今までのように会社説明会に多くの学生を集めて、選考会で集団面接をして、という網をかけて大量に採る。というやり方ではなく、いわば一本釣りです。

常に応募は受け付ける。選考は随時行う。という、中途採用と同じやり方を新卒採用でもやっていこうということです。

多くの学生を採用したい企業にとっては、手間がどうなのよ?という議論はあるのですが、集団就職の時代から続いている硬直化した採用手法では、これからの国際競争に生き残っていけないという企業の危機感が出てきています。

実際、新卒一括採用自体は、日本独自のものですからね。

そういう時代を迎えて、学生の皆さんがこれから心がけていくべきことは、

自分は本来自由なのだ。

ということです。

仕事を選ぶのも、その選び方も、自由です。

自分たちの就活には、何のルールもない。

そう思ってください。

「でもそれじゃ、どうしていいかわからない」

という声も聞こえてきそうですが、そういう人は、これからは生き残っていけない時代が来る。

ということなんです。

ちょっと厳しいことを言いましたが、ほんとですよ。

では、今日はこのへんで!

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