内定式に行って、初めて同期入社の内定者と会ったというある学生が言いました。
正直、がっかりしました。もっとすごい人たちが集まってるかと思ったら、全然たいしたことなくて。業界のことや仕事内容なんか何もわかってないんですよ!
とのこと。
私はそれを聞いて、
あー、わかってないのはあなたの方だよ。気をつけた方がいいなあ
と思いました。
何故だと思いますか?
企業が学生に期待しているものは何でしょうか?
上の彼は、他の内定者と比べれば自分の方が業界や仕事内容について勉強して理解していると自負していました。
でも、学生が企業に入る前に自分で勉強して理解していることなんて、実は企業からすれば全然たいしたことじゃないのです。
上の彼が受かったのも、自分が思っているように業界や仕事内容を勉強しているからじゃないはずです。
そもそも企業は学生に即戦力は期待していません。
即戦力が必要だったら、その業界で仕事をしてきて経験やスキルがある人を中途採用します。
では、何故何もわかっていない、もしくはたいして理解していないような学生をわざわざ一括採用までして採用しようとするのでしょうか?
それは、「将来の可能性」です。
今は何も経験がない、何も知らなくても、これから勉強したりいろいろ経験することで成長してくれる人、それが期待できる人を採用しているのです。
それが期待できるかどうかを推測するために、学生時代に何をやってきたか、どんなことで頑張ってきたか、などを聞くのです。
学生が知っている知識などプロからすれば無に等しい
上の彼は、他の内定者のことを「業界のことや仕事内容なんか何もわかってないんですよ!」なんて言っていましたね。
でも、そんな内定者でも採用試験に受かっているわけです。
ということは、企業は業界や仕事内容がわかっている人を採用したわけじゃないということなんです。
彼はそのことに気づくべきでした。
彼は今なら業界のことや仕事内容については、他の内定者より詳しいかも知れません。
でも、その程度のことは入社して仕事を始めればあっという間に追いつかれてしまうことです。
その道のプロから見たら無に等しい程度のことなのです。
だから、彼が気づかなくてはいけないのは、自分の今の知識などたいしたことはない、そんなことで他の内定者より勝っているなどと思ったら大間違い、危ない。ということです。
入社してからスタートで大事なのは、それからのやる気。そして実際に仕事に真剣に取り組んで、企業が求める人材になるべく、自分を成長させることです。
それができるかどうか。
そこからが本当の勝ち負けが始まるときなのです。
晴れて内定を得て、内定式も無事終わったあなた。
彼と同じ考え違いをしないように気をつけてくださいね。
では、今日はこのへんで!