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新卒の就活で「オワハラ」が行われる理由は何でしょうか?

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Running, Men, Business.

ついにNHKのニュースにこの言葉が出てきましたねえ。

大学のおよそ6割が就職活動の期間がかえって長期化していると答えており、文部科学省は当初の目的どおりの効果があるのか継続調査を行うことにしています。(“オワハラ”の実態は 文科省が初の調査 NHKニュース)

ってことなのですが、こんなことやる前から皆が言っていたことで、何をいまさらという感が非常に拭えません。

手前味噌ではありますが、

今年の就活は公務員試験に落ちた人がラッキーな理由
(※ この記事は2015年に書きました。) というように、この時期になるとこういう人が多くなりますね。 今年は就職活動のスケジュール変更によって、公務員試験の「官庁訪問」と民間の「選考期間」が重なっていた影響もあり、学生からは、「今まで公務

という記事の中で私は、

リクナビなどの広報媒体が3月オープンなので、仕方なくそれまでは待つけれど、4月にはもう選考開始である。
ただ、中小企業は、半ば諦めている。大企業は例年以上に既に動き、良い学生は例年以上に早く刈り取られることが見えているからだ。
おそらく、大企業が収穫を終えた10月以後に、落ち穂拾いをせざるを得ないだろう。短期化どころか長期化だ。

ということを3月の時点で書いています。何故、こんなことが偉い人たちは予測できないのでしょう?

それはさておき、何故企業の採用担当者は、こんなに無理をしてまで内定者に逃げられまいと必死になるのでしょうか?

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ルールがあるからそれを破る必要が出てくるという不合理

それは、今内定を出しても新卒採用の場合は、入社が来年の4月であり、それまでの長い期間つなぎ留めて置くことが非常に難しいからです。

内定を出したら即入社してもらえるならば、こんなことする必要はないし、内定者もハラスメントを受けて嫌な思いをすることもありません。

企業の採用担当者が血まなこになるのは、「どの企業も同じルールの下でヨーイドンで一斉に採用をやらなければいけない」と決めたからです。

ルールがあるからこそ逆に、他の企業に出し抜かれまいと、水面下でフライングするのです。

その実態については、過去にこんな記事も書きました。

偽装新卒採用活動
就活後ろ倒しで一気に加速? 「インターンシップ」3年生8月に内定出す このタイトル見て、一瞬、何を言っているのかわからなかった。 「え? 3年生8月って、思い切り早いよね?」 「後ろ倒し? え?え?」 みたいな。 インターンシップの名を借り

ルールがあるがために、ルールと実態の違いに皆が翻弄されるのです。

いったい、このルールって必要なんでしょうか?

これだけ実際は自由にフライングしていながら、「自由にやっちゃいけない」と何故思うのか、私は不思議でなりません。

本来、就職も採用も、自由にやってよいはず

さすがに卒業前に入社してもらうのは、学業ができなくなるのでまずいかも知れませんが、そうであれば、大学卒業してから就職活動をして、採用されたらその時から働いてもらえばいいではないですか。

そう言うと、「それじゃ良い学生は先に取られちゃうじゃないか」と言うでしょうね。だからルール作ってみんなで一斉に採用活動やるんだと。

で、そのルールが今どうなっているというのですか?

つまり、このグダグダな状況は、やっぱりもう新卒一括採用というやり方自体に無理があるということです。

景気が多少良いとは言え、昔のバブル時代のように大量に採るわけでもないのだし、一括採用とは言っても結局今の現状は長期化して、ほぼ1年じゅう新卒採用をやっていなくてはいけないのだから。

採用担当者も本音を言えば、「もう新卒一括採用止めて通年採用にした方がよほど気が楽だよ」と思っているのだとしたら。

学生も学校も、お上の言うことや企業の動向に疑心暗鬼、右往左往して、「もういい加減に本音と建前を使い分けて私達を混乱させないで欲しい!」と思っているのだとしたら。

就活も、採用も、時期もやり方も全て自由!

というようにしてしまったら、今より何かまずいことが起きますか?

私は、起きないと思っていますがいかがでしょうか?

学生の皆さんが、今の現状に対して、どうすれば良いかについては、こちらの記事に書きました。併せて参考にして頂ければと思います。

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