この時期、「オワハラ」というキーワードがブレイクしていますが、私は、明らかに「オワハラ」と思われる行為をされたときには、もうその時点でその企業は辞退すべきだと考えています。
ここでは、あなたが内定をもらった企業の他にまだ選考中の企業があり、そちらも継続して選考を受けたいという状態であるとしましょう。
そのときに、世に言われているオーソドックスな3つの「オワハラ」のパターンに対応して、辞退すべき理由とその対応法を書きたいと思います。
「他社を辞退すれば内定を出す」と他社の内定の辞退を強要するパターン
企業がこういうことを言うということは、企業の魅力において、自分が他社に勝てないと思っているわけです。自分に自信があれば、「どうぞ他社を受けて、どちらが良いかお考えください」と言えば良いはずですから。
他社の辞退を強要するという態度自体でダメダメですが、その前に、「この会社は魅力が無く他社に負けています」ということを自ら宣言しているので、もうこの企業は辞退した方が良いでしょう。
「それでしたら結構です。」と毅然と言って去りましょう。
もしかしたら、「(うっ!くそっ)・・・で、では他社の選考が終わるまでお待ちしましょう」となるかも知れませんが。
わざと面接の日程を入れるなどで他社の選考に行くのを妨害するパターン
この場合は、「その日は他社の選考がありますので出席できません」と言ってみましょう。
相手は、そういう妨害をしてまであなたを欲しいということですので、強気で出てみれば良いのです。
「出席しないと内定を取り消す」と言われるかも知れません。そしたら、「では仕方ありません」と言いましょう。
相手は他社の選考を妨害しようとする時点で、上と同じく他社に勝てないと思っているわけですからダメダメですが、あなたが強気であることを知ったときに、相手がどう反応するかです。
そこでさらに脅しのようなことを言い始めたら、さらに明らかにダメダメですから、迷うこと無く辞退しましょう。
しかし、相手はこんな手段を取るほどあなたのことが欲しいのですから、これも譲歩して来る可能性もあると思います。
内定を辞退すると担当者がキレたりしてくるパターン
まず、こういう採用担当者の場合、面と向かうとその迫力で負けてしまう可能性がありますので、内定の辞退は、必ず電話ですることをお勧めします。
こういう採用担当者がいる企業という時点で大いに問題アリですし、もしかしたら企業内の風土が、上司と部下との関係において、上司が部下を怒鳴り散らすような雰囲気の会社である可能性も大いにあります。
ですから、せっかく受かった企業でも、こういう会社は辞めておきましょう。
電話で、はっきりと辞退する旨を伝えればそれで良いです。
「直接来て説明しろ」とか「謝りに来い」とか言い出す担当者もいるかも知れませんが、決して行ってはいけません。
何を言われても、「辞退することは決めましたので行きません」とはっきり言いましょう。
こういう相手は何を言い始めるか分かったものではない部分はありますが、恐喝まがいの呆れ果てるようなことを言い始めたら、よりはっきりと「辞退すべき会社」であったことが明確になるだけのことです。
裁判に訴えてやる!とか言って脅すパターン
裁判に訴えるとか損害賠償を請求するとかの脅しを言ってくることもあるかも知れませんが、そういうことをされる心配は99%ありません。
万一訴えたとしても、法的に企業の勝ち目は全くありませんし、そんなことをしたら旬なネタなのでマスコミが入れ食いの勢いで殺到し、その企業が吊るしあげられて終わりです。
ただし、入社承諾書(内定承諾書)提出前にです。
入社承諾書は、その法的根拠はないので、出しておいた後で辞退はいくらでもできるということは良く言われています。
確かにその通りなのですが、入社承諾書というのは仮にも「必ず入社します」という文章に自分の記名捺印をした正式文書なので、これを提出してしまうと、上のような企業とのやり取りにおいて、かなりこちらが形勢的に不利な状況になることは否めません。
ですから、入社承諾書を取り敢えず出しておけということは、私はお勧めしません。
他社の選考の結果が出るまで待って欲しい場合は、入社承諾書を出す前に、それを正直に言って待ってもらう交渉をすることをお勧めします。
このあたりについては、下記の記事にも書いていますので、参考にしてください。
では今日はこのへんで!