TV番組「マツコ&有吉の怒り新党」で、企業の採用試験に落ちた大学生からの「企業の『サイレントお祈り制度』に怒りをおぼえます」という投稿の話でした。
「お祈りメール」とは、企業からの採用試験の不合格通知メールのことですが、「良い就職先が見つかりますことをお祈りしています」と結んであることから、学生の間で言われている言葉ですね。
「サイレントお祈り」とは、それがサイレント、つまり無言ですので、不採用の場合、その連絡が来ないことを言います。
ここまでは、私が言うより就活中の学生さんは良く知っていることと思いますが、番組の中でマツコさんは、この相談を送ってきた大学生に対して、
「落ちたからカチンと来てるんでしょ?」
「ガマンしなさいよ。それが世の中ってものよ!」
と切り捨てたご様子。
そこまではマツコさんらしいなあ。まあその通り。と私は思ったのですが、番組では有吉さんもマツコさんも、「不合格通知はいらない」との結論に至ったようです。
私はここがとても気になりました。
「サイレントお祈り」はとても不親切だと思う理由
私が採用担当をしていたときには、不合格の場合こそ早く連絡するように心がけていました。
それは、不合格の場合は早く知らせて上げないと、次のために動かなくてはいけませんので、受験者に無駄な時間を費やさせてしまうことと、待たせられた後の悪い知らせは、残念な感じがより大きくなると思ってのことです。
ですから、私が採用の仕事をしている中では、「不合格通知はいらない」などとは、考えたこともありませんでした。
だから、せっせと「お祈りメール」を送り続けていました。
実際、合否の通知が遅いために胃の痛くなるような思いをしている人がたくさんいるわけですから。こんな記事も書きました。
百歩譲って、不合格の場合は連絡しないと言うならば、「何月何日までに連絡が無ければ不合格と思ってください」とはっきりと言うべきですね。
それであっても、「もしかしたらメールを送ってくれているのが何かのトラブルで届いていないんじゃないのか?」とまで思ってしまいますよね。受かって欲しいところだったら。
受験者がそこまで思う可能性があるのだから、やっぱり、不合格通知はきちっと出してあげることが親切だと私は思います。
いつまで待てば良いのかわからないのは、どう考えても不親切、というか意地悪じゃないでしょうか。
それでもあなたは、やっぱり「不合格通知はいらない」でしょうか?