最近は企業の「サイレント」が問題になっているようです。
「サイレント」とは、企業が学生に「面接の合否を伝える」と約束しておきながら、長期間にわたって連絡せず、待たせ続けることですね。
気の毒なケースでは、いつまで待てば良いか分からず、不安でうつ状態になってしまう学生もいるとのことです。
そこまで行くと、企業の「サイレント」には、学生の側でもなんとか対抗策が必要になってきますね。
企業の「サイレント」には、どう対応すれば良いか考えてみましょう。
受験したときに結果の連絡方法を確認しよう
まずは、受験したときです。
普通であれば、試験が終わって帰り際には、「◯月◯日までに結果をご連絡します。」ということを言われるはずです。
その日程を忘れないようにメモしておきましょう。
結果の連絡については、下記の3つが重要ですので、十分に説明されなかったときは、必ず「その場で」不足している情報を確認してください。
・何月何日頃までに連絡をくれるのか。
・連絡手段は何か? メールか、電話か、郵送か。
・結果は合否に関係なく知らせてくれるのか。
これらを聞いても教えてくれなかったり、口ごもったりしている場合は、「サイレント」をする可能性があると思っていいでしょう。
「合格の場合のみ連絡」は引き延ばしされる可能性がある
企業によっては、「合格の場合のみ連絡します。」と言われることがあります。
不合格の場合は連絡をしないというのは、2つの理由が考えられます。
1つは手間を省くことです。
合格の場合は次試験に来てもらわなくてはいけないので、企業は必ず連絡して来ます。
でも不合格者は企業にとってはもう「いらない人」なので、そういう人に無駄な手間をかけたくないということです。(その態度の是非はここでは論じません。)
もう1つの理由は、あなたを補欠としてキープしておくためです。
企業は、合格の通知を出してもその中の何人かからは必ず辞退されることは見越しています。
その場合、新たに募集、選考をするよりも、次点であったあなたを繰り上げ合格にすることがあるのです。
一度、「不合格です」と言ってしまうと、逃げられますし、「やっぱり合格でした」なんてことはカッコ悪くて言えないので、引き延ばし作戦の「サイレント」をするということです。
まずは期日になったら問い合わせてみること
では、あなたの対抗手段についてですが、期日になっても連絡がなかったら、電話で問い合わせてみましょう。
なかには、「そういう問い合わせをするとしつこいと思われて不利になるのではないか?」と心配する人もいますが、毎日毎日督促するわけでもないですし、期日までに連絡すると言っておきながら連絡しない企業の方が悪いわけですから、臆することはありません。
メールより電話が良いのは、担当者の態度を感じることができるからです。
単に事務処理が遅れているだけだったら、担当者は謝罪し、誠意ある回答をくれるでしょうし、引き延ばしの「サイレント」をしようとしている企業ならば、のらりくらりとした回答をするかも知れません。
「サイレント」をするような企業であることも判断基準に
さて、その後です。
企業がいつまでに必ず連絡すると回答してくれたら問題ないのですが、のらりくらりとした回答だったり、「いつまでに連絡するとは約束できない」というような回答だったら、受けてくれる学生に対して失礼な企業であると言えるでしょう。
学生もその企業だけを受けているのではなく、ダメなら早く言ってくれないと次のスケジュールも決められないし、何よりいつ来るか分からない連絡を待ち続けなくてはいけない苦痛を企業も理解できるはずです。
「サイレント」をするような企業は、そのような感受性のない企業であるということを、あなたは企業を選ぶ判断基準に加えましょう。
昨年は「オワハラ」。今年は「サイレント」。
いずれも、企業が自分のことしか考えていない、誠意のない対応です。
世の中には、真摯に、そして紳士に対応をしている良い企業も多くあります。
企業とはこんなものだと決して思わずに、そういう良い企業を選ぶようにしましょう。
学生の側が毅然とした態度を取ることが、不誠実な企業を駆逐することになるのです。
では、今日はこのへんで!