内定がなかなか出ない原因の一つに、志望業種への思い入れが強すぎて、非常に狭い業種だけを狙っている場合があります。
そのような場合は、志望業種の幅を広げていく必要があるのですが、どのように考えて広げれば良いかわからないということがありますよね。
今日は、その場合の考え方についてです。
その業種を選んだ理由を再度自己分析してみる
まず、あなたが今の業種を何故選んだのか、それを振り返ってみましょう。
その業種のどんなことが魅力で選んだのでしょうか? 必ず何か理由があるはずです。
その業種であれば、自分はやりがいを持って仕事をすることができる、ひいては、自分が幸せになれると思ったから選んでいるはずです。
あなたにとってそれはどんなことだったでしょうか?
一例をお話しましょう。
A君はブライダル業界を志望していましたが、なかなか内定が取れず苦戦しています。
私は彼に、再度、
「そもそも何故その業界が良いと思ったの?」
とたずねてみました。
友人の結婚式に出たときに、感動して、自分もあんなふうに人が幸せになる現場を作って人が幸せになる手助けをしたいと彼は言いました。
「人が幸せになるとあなたはどう感じるの?」
と聞くと、彼はちょっと考えて、
「すごくうれしい、やって良かったと感じると思います」
と答えました。
私は、こう言いました。
「そう。それを感じることが目的だよね。あなたがブライダル業界を選んだのは、その目的のための手段なんだよ」
同じやりがいを得られる他の仕事はないか考える
あなたがある業種を選んでいたのは、その業種であれば、自分が幸せになれると思ったからです。
目的は自分が幸せな人生を送ること。そして仕事はそのための手段です。
ということは、幸せになれさえすれば、他の業種、他の仕事でもいいんじゃないでしょうか?
同じような幸せを感じることができる他の業種とは何だろう?
A君と私は一緒に考えました。
「例えば旅行業界なんかはどうだろう? 新婚旅行とかあるよね」
人の結婚に関わって、人が幸せになるのが見たいなら、その関係で、新婚旅行を企画するという仕事も、その一部になるんじゃないでしょうか。
もちろん、旅行会社の商品は新婚旅行だけではありません。でも、色々な旅行を提供することを通して、色々な人生に関わって人を幸せにする手助けはできるはず。
「そうですね。いいかも知れませんね!」
とA君は言いました。
さらに可能性が一つ広がりました。
一つの業種にこだわり過ぎて内定が取れずに困っている人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
では、今日はこのへんで!