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推薦状と引き換えに内定を出すと言われた場合どうすれば良いですか?

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新卒の学生に企業が内定を出すとき、

「学校の推薦状を提出してください」

と言われることがあります。場合によっては、その提出を条件に内定を出すという企業もあります。

これはいわゆる「後付け推薦」と言われるものです。

何故、企業はこのような「後付け推薦」を求めるのでしょうか?

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「後付け推薦」は学生の内定辞退防止策の一つ

企業が内定を出すとき、一緒に「入社承諾書」もしくは「内定承諾書」というものを出させて、学生に入社を約束させるということが多く行われています。

企業とすれば、内定を出したからには確実に入社してほしいのですが、職業選択の自由が憲法で保証されている限り、どんなことをしても入社を強制することはできません。

ですから企業としては、少しでも内定辞退をさせないために、学生に心理的なプレッシャーを与えて、

「やっぱり入社しないとまずいだろ」

と思わせることを色々やるわけです。

その一つが「入社承諾書」もしくは「内定承諾書」で、場合によっては、そこに保証人(通常は親)の署名捺印をさせる企業もあります。

そして、今回のテーマである「後付け推薦」もその一つです。

学校に、

「この学生は貴社への入社を希望しているので何卒よろしくお願いします」

ということを書かせて出させるということです。

「後付け推薦」に企業が期待している効果は2つ

この「後付け推薦」ですが、これを企業が求めるには主に2つの理由があります。

1つは、この学生がこの企業に入社しようとしていることを学校が把握していることを確認できるということです。

今の就活は自由応募が多いですから、学生がどのような企業を受けて、どのような企業に入ろうとしているか、ある時期までは学校は把握していないことも多いです。

推薦状というのは、その企業に入れてほしいということを頼む書類ですから、複数の企業には出せません。

推薦状を出すということは、内定を出した学生がその企業に入ろうとしていることを、学校も把握し、それを承認しているということになります。

それがわかるのは、企業にとって安心材料となります。

2つ目の理由は、先ほども述べたように、本人へのプレッシャーです。

学校が推薦状を出してくれたということは、もしあなたがその後に内定を辞退して、その企業に入るのを辞めたとすると、企業との約束を破ると同時に、学校をも裏切ることになります。

そう思えば、確かに辞退しずらくなりますよねえ。

「後付け推薦」は辞退することも可能と基本的には考えて良い

「推薦状を出さなければ、A社から内定がもらえない。でも、本当は第一志望はB社で、そちらに受かったらB社に行きたい。でもB社に受かるかどうかはわからないので、A社もキープしておきたい」

というケースは就活の終盤でよくあります。

その場合は、事情を正直に学校に話して、推薦状を出してもらいましょう。

学校も、推薦状を出したことを理由に、学生が本当に行きたい企業に行くのを阻止するようなことはしないはずです。

企業が求める「後付け推薦」の意味を学校も理解しているはずです。

もし企業が、内定辞退をされたときに、推薦状を出したことで学校の責任を追求してくるようなことがあったとしたら、学校としては毅然として、最終的には学生本人の意思が一番大事で、それを尊重したと言ってほしいと思います。

とは言うものの。。。

学校としても、仮にも推薦状は学校長の名前で出す公式な文書ですから、その尊厳を自ら否定するようなことはしたくないということもあるでしょう。

だから、やっぱりこの「後付け推薦」というのは良くないやり方だと、私は思います。

無くなってほしいなあ。。。

ということで、今日はこのへんで!

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