「内定辞退をするときは謝りに行った方が良いのでしょうか?」
という質問がありました。
お答えしましょう。
通常はそこまで必要はありません。
内定の辞退は電話でOKです。メールは良くありません。メールじゃなくて、電話で、あなたが申し訳ないと思っている気持ちを伝えることが良いです。
ちょっと気が引ける行動だとは思いますが、社会人になるために越えなければいけない最後のハードルだと思って、がんばって電話してください。
内容は、「実は他社からも内定をいただきまして、慎重に考えさせて頂きました結果、大変申し訳ございませんが、御社は辞退させていただきたいと思います。」で良いです。
場合によっては、「他社とはどこ?」とか、辞退する理由について突っ込んで聞いてくるかも知れませんが、「事業内容が」とか「仕事の内容が」とか言っておけば良いです。
と、私がいつになくおざなりな回答で良いと言うのは、私自身が以前に採用担当者をやっていたので、内定者から辞退の電話があったときの採用担当者の気持ちが良く分かっているからです。
一言で言えば、
内定辞退者にいつまでも未練がましくするほどヒマじゃない
ということなのです。
採用担当者は、辞退者が出ることは当然想定しています。それはもちろん、辞退しないでくれる方がうれしいです。でも、辞退されるたびに落ち込んでいたり、怒ったり、いつまでも未練がましくしていたら、この商売はやっていられません。
そんなことより気持ちを早く切り替えて、次の内定者の補充をする方が先決なのです。
ですから、まともな採用担当者であれば、電話で丁重に謝りさえすれば、「分かりました。そちらの会社でがんばってください」とすら言ってくれると思います。
内定辞退をする方としては、もし、あなたがとても真面目で良識のある人であれば、「やはり直接お邪魔して謝りに行った方が良いのではないか」と思うかも知れません。
でも、それも不要です。会いに来られると、電話以上に時間を取られます。ただでさえ忙しいスケジュールの中を調整して、あなたに会う時間をセッティングしなくてはいけません。
はっきり言って、「そこまでしてもらってもかえって迷惑」が採用担当者のホンネなんです。
では、「謝りに来い」という企業があったとしたら、それはどんな企業なのでしょうか?
はっきり言って、
「謝りに来い」という企業の採用担当者は、もう終わってる
と私は思います。
フラれた異性に腹いせに嫌がらせをするのと何も変わりません。それに、そのためにわざわざ時間を割いて、全く非生産的なことをやって平気でいるという点で、ビジネスマンとして失格であると私は思います。
そんな人間に採用担当者をやらせている企業であれば、推して知るべしです。
そういう企業を辞退することに決めた、あなたの目に間違いは無かったということです。
良かったですね。おめでとうございます!
では今日はこのへんで!