という記事の中に、ある求職者のこんな言葉がありました。
「面接官をよく見ろというのはマジ。仕事で人と会う時に身なりをきっちりできない奴は人間としてもgdgdって本当だった」
「面接でクセのある人は、仕事したらそのクセが100倍くらいになったので要注意」
ここに書いてあることは、私も本当だなあと思いました。
面接という場は、あなたが採用されるかどうか、企業から見られる場であると同時に、あなたも企業のことを判断するための貴重な機会です。
では、具体的には、面接の場でどのように企業の「中の人」を見て判断すれば良いのかを書いてみたいと思います。
若手スタッフは社内の雰囲気を表しています
まず、会社説明会のスタッフや一次面接の面接官など、一番最初に受験者に接するのは人事部の若手担当者というケースが多いと思います。
こういう若手スタッフは、あなたがこの企業に入ったとき、直接すぐに一緒に働く可能性のある社員の姿でもありますし、あなたの数年後の姿でもあります。
まず、明るく、活き活きとしていますか? つまらなそうだったり、だらだらと働いてはいませんか? 服装はだらしなくありませんか?
そうした観点で観察してください。
さらに、ちょっとした合間の時間に同僚と雑談しているとき、また、上司っぽい人と話をしているときの雰囲気も、観察できたらとても参考になります。
特に上司に対しての部下の接し方、部下に対しての上司の接し方、ここでふだんの社内の人間関係が分かります。そこで笑顔が出ているでしょうか? ざっくばらんな会話がされている雰囲気でしょうか?
段取りの良し悪しは企業の風土を表しています
会社説明会でスケジュール通り進まなかったり、面接が予定時刻になっても始まらず、長い時間待たされたりということはありませんか?
私が人事担当者として説明会や面接の段取りをしていたときには、スケジュール通りの進行に非常に神経を使っていました。
何故なら、スケジュール通りに進まないことは受験者に迷惑をかけるだけでなく、会社に対する印象が非常に悪くなると意識していたからです。そしてこれは、どんな仕事であれ、ビジネスでは一番基本的な当たり前のことだからです。
企業それぞれでいろいろ事情はあるでしょうが、スケジュールを遅らせて何も言わず平気でいるような企業は、顧客に対してや社員に対しても、だらしなさやいいかげんさが必ずどこかで出ていると思います。
そういう風土の企業の中で育っていたから、スケジュールの多少の遅れなど気にしなく鳴っているのです。
役員は企業の体質を表しています
最終面接には、企業の役員や社長が出てくると思います。そうした人たちは、企業の体質そのものです。
「偉い人は怖い人」という先入観を持っていませんか?
決してそんなことはありません。本当に人格者であれば、逆に物腰は柔らかく、相手のことを気遣い、思いのほか穏やかな印象であるものです。
横柄な態度でないか、自分の権威や地位をひけらかそうとしていないか、受験者に対し上から目線で高圧的な態度ではないか、あなたからも良く観察してください。
特に最終面接の場になれば、あなたを見る目は、「こいつは社員として相応しいか?」ということですから、面接の場でのあなたに対する態度は、あなたが入社した後に彼らが取る態度に近くなっていると思います。
ですから、あなたが面接の場で、自分を出すことができない、萎縮してしまってものも言えない、そのような状況を醸し出す相手であれば、あなたも入社後にそのような企業生活を強いられるかも知れません。
また、役員が複数名して、そこに社長がいるというような場合、彼らの関係にも注意してみてください。役員が常に社長の顔色を伺うようなそぶりがあれば、間違いなく、その企業は社長のワンマン経営です。
まとめ:面接は一方的ではなく、「お見合い」の場です
面接に関する記事はいくつか書いていますが、今日は「あなたが企業を判断する場」という全く違う視点から書いてみました。
面接は一方的にあなたが企業に見られる場ではありません。あなたも企業を見極める、とても貴重な場です。言ってみればそれは「お見合い」です。
ちゃんとした人事担当者、役員であれば、そのことを分かっています。「面接は選ぶ場ではなく、選んでもらう場だ」とさえ思って、受験者を迎え、対面しています。
そのような企業であれば、ビジネスの上でも顧客からのフィードバックを常に気にかけ、社員の満足度も常に気にかけ、それを実行している良い企業といえると思います。
ぜひ、以上のような点を良く見て、良い企業を選んでください。
では今日はこのへんで!