9月頃になると、10月1日に内定式を行う企業から、内定式の案内を受け取っている人も多いかも知れないですね。
「内定式って必ず行われるものなの? 私が入社する予定の企業からは内定式の案内が来ないのだけど?」
「『うちは内定式はありません。』と言われたのだけど、この企業大丈夫?」
という不安にお答えしたいと思います。
そもそも内定式を何故やるのか?
内定式と言うのは、企業が内定者を集めて、正式な内定通知書を授与したり、内定者同士で自己紹介したり、社長が訓示をしたり、先輩社員を含めて懇談をしたり。と、まあだいたいそんな内容です。
そしてそれは、何故か10月1日にいっせいに行われます。
これは、昔の就職協定で、内定の解禁日が10月1日とされていたからです。
そして、それ以前は「内々定」であって、正式な「内定」じゃないとしました。
だから、正式な「内定」というものを権威付けすると同時に、学生に「この会社に入社するんだ!」という気持ちを高めてもらうということが目的として、多くの企業で行われているのです。
何故、内定式を行わない企業があるのか?
最近は、内定式を行わない企業も多いようです。
それは、10月1日前後の「内々定」と「内定」の区別自体があいまいになってきたことと、内定を出すやり方も時期も、企業によってバラバラになってきたからです。
特に10月1日を待たずに「内定」を出してきた企業にとっては、10月1日という日は特に意味がありません。
また、内定式をやるには、当然、それなりの手間や費用がかかります。企業として費用対効果を考えたとき、1日内定者にわざわざ来てもらって、儀式っぽいことをやることの意義がどれだけあるのか? という反省も出てきています。
そんなことするなら、時期ややり方にこだわらず、来春までの半年の間に、企業を理解してもらったり、入社のモチベーションを上げてもらうために、入社前研修やインターンシップをやったり、または内定者用SNSなどを使って親睦を図ってもらったりということの方が意義があると考える企業も増えています。
内定式を行わない企業はケチか? という見方もあるかも知れませんが、旧態依然とした形式的な行事にお金をかけることに何も感じない企業どどっちがいいかということもありますよね。
ちなみに、私がいた企業では内定式は昔からやっていませんでした。
理由は、やる必要性を感じなかったからです。昔からやっていなかったので、別に他社の真似をする必要もないし、就活を終わって学業に専念できるようになった学生さんを、無意味に邪魔することもしたくないと思っていたからです。
まとめ:内定式については企業それぞれなので気にしなくて大丈夫
内定式を単なる古臭い儀式にせずに、内定者のために中身のある意義のあるイベントにしようと工夫している企業もあります。
内定式をやることが、良い、悪いではなく、それぞれの企業の考え方が現れるところでもありますので、これもまた、これから入ろうとしている企業を理解する一つの材料だと思えばよいです。
では今日はこのへんで!