新卒の選考の特徴の一つが、多くの学生を同時に見ることができる集団面接です。
これは、学生が同時に3人〜5人くらい一緒に面接を受けるのですが、1対1の個人面接と違って、集団面接ならではの注意ポイントがあるのです。
今日はそのことについてお話したいと思います。
【集団面接ならではの要注意ポイント】1.回答は長くならないように気をつける
集団面接で一番大事なことはこれです。
個人面接と違い、集団面接は限られた時間の中で複数の学生を公平に見なくてはいけませんので、時間の制約が厳しいのが普通です。
面接官は、個人面接のとき以上に時間を気にしながら面接をしています。
そこで空気を読まずに、自分が憶えてきたことをすべて話そうとして長々と話す学生がいたらどうでしょうか?
本人は言いたいことを全部言ったと満足かも知れませんが、面接官は、時間が気になってイライラし始めているかも知れません。
こうなったらマイナス評価です。
これは個人面接の場合でも同じなのですが、まずは面接官の質問を良く聞くこと。そして、面接官がたずねたことだけに、簡潔に手短に答えること。
「ちょっと短いかな?」と自分で思う程度でちょうど良いと思ってください。
【集団面接ならではの要注意ポイント】2.他の学生が答えているときも良く聴く
集団面接では、自分が質問されている時間より、他の学生が質問されている時間の方が長くなります。
では、自分が質問されていない時間はどうしていれば良いでしょうか?
ただ、ボーッと座っていてはいけません。
他の学生が聞かれているときも、視線は質問をしている面接官の方に向けて、耳は他の学生の会話をしっかり聞いていましょう。
ときどきはうなずいたりの反応を示すのも悪くありません。
なかには、答えている他の学生の方に身体を向けてまで聞いている姿勢を示そうとする学生もたまにいますが、そこまでするとわざとらしいです。
ときには面接官がアドリブで、
今の人の答えに対して、○○さんはどう思いますか?
などとふってくることもあり得ます。
そんなときにあわてないためにも、他の学生のときにもしっかり会話を聞いているようにしましょう。
【集団面接ならではの要注意ポイント】3.回答がかぶっても気にしない
集団面接では、面接官があらかじめ用意した質問項目に従って、すべての学生に同じ質問をしていくことが通常行われます。
これは、すべての学生に同じ条件で同じ質問をすることで、公平性を保ち、学生間の差を見ることが目的です。
でも同じ質問をされれば、同じような答えになってしまうことは当然あります。
例えば志望動機などについてでしたら、その会社のセールスポイントの一番大事なところは誰が見ても同じということになりますよね。
違った答えを言ったら的外れということでもあります。
誰もが同じ答えを言うのが正解。というような質問をするのが、面接としてはたしてどうなのか? ということはあると思うのですが、とにかく、他の学生と答えがかぶるということは、よくあることです。
そうした場合には、かぶっても気にしないことです。
同じ答えになりがちな質問をされているのですから、こちらの非ではないのですから。
【集団面接ならではの要注意ポイント】4.要注意ポイントをわかっていない学生に引きづられない
以上のように、いくつかの集団面接ならではの要注意ポイントを書きましたが、中にはこういうことを全く知らない学生も当然出てきます。
どこでも何の指導も受けずに来ているのでしょうね。
そうした学生が落ちるのは全然構わないのですが、それが結構堂々と自信たっぷりにドヤ顔でやられたりすると、悪いのはこっちの方じゃないか?と思ってしまうのも人情です。
例えば、自己紹介をしてくださいと言われたときに、最初の人が長々としゃべる。
すると、それくらいの長さを話さなくてはいけないのかと思って、次の人も長々としゃべる。
となると、その次に話さなくてはいけなくなったあなたは、短めにせよと教えられていても自信がなくなってくるかも知れませんね。
でもここは、この記事を読んだあなたは、人事採用歴15年の私が教えたことを学んだのですから、素人で経験の浅い他の学生とは違うのです。
どうか、自信を持って、わかっていない他の学生に引きづられないようにしてくださいね。
では、あなたの面接がうまくいくことをお祈りしています!