最終面接まで言っておきながら『女子校出身だけど大丈夫なの?』『一人っ子なんだ、お嬢様だねぇ、仕事耐えられんの?』と、ステレオタイプで決めつけてろくに話を聞かないまま不採用。これが1社だったらともかく、少なくとも5社やられたらしい。
— 【あるある】就活まじしんどぉい (@syuukatsu_tura) January 1, 2017
というツイートがありました。
これを見て皆さんはどう思いましたか?
私はこう思いました。
「悪い会社に当たったねえ。でも落とされて良かったね」
最終面接の合否は、フィーリング。
何故、悪い会社なのか、落とされて良かったのか。
落ち着いて考えてみましょう。
まず、最終面接とはどういう面接かですが、これは、面接の最後の段階で最終決定権を持つ会社のエライ人、だいたいは役員クラスが出てきて判断をする場です。
あなたがこの最終面接まで上がってきたということは、役員クラスの下、管理職クラスの目にはかなったということ、具体的に言えば、将来あなたの上司となるような人や、人事部の判断としては、「採用したい」という人だったということです。
そして、最後の段階で、採用決定権を持つ役員クラスが見て、「うちの会社に相応しいか」を見るということです。
でも、その「見る」というのは、最終面接の場合、非常に感覚的なものとなります。
最終面接以前は、あなたのコミュニケーション能力や積極性、協調性など、いわば能力、スペック的な部分が判断材料でした。
でも、最後は、「うちの会社に相応しいか」という、全体的なフワッとしたところの判断ですから、どうしても感覚的なものとなるのです。
いわば、役員クラスの「直感」です。
最終面接は役員が試されている場でもある。
さて、冒頭のツイートにあった、落とされた女子学生のケースを見ると、この会社は2つの問題点があります。
1つは、現場の管理職や人事部が見極めて「採用したい」と言っている人材を、社長の感覚で覆していることです。
役員と管理職の価値観が合っていない、もしくは、役員が部下の判断を信頼していない、任せていない、そういう社風がうかがえます。
現場で直接その人と一緒に働く管理職がぜひ欲しいと言っているのだから、役員はその判断を信じて任せれば良いのです。 だって一番現場を知っているのは、現場の管理職ですからね。
それができない企業だということです。
もう1つは、役員の判断基準が、非常にステレオタイプな先入観に基づいていることです。
女子校出身、一人っ子。そういう本人の能力や努力には全く関係のないことで判断しているのです。
本当に人間を見て判断していない。人を見て判断することができない役員だということです。
また、女子だけにこういう判断をしているとしたら、女子校出身とか一人っ子以前に「女である」という理由だけで採る気がないのかも知れません。
そんな会社は、残念だけど、まだまだ存在しているのは事実です。
まとめ:最終面接で落ちたのはあなたのせいではない
最終面接で落とされた場合、それはあなたの能力が不足していたのではなく、会社が人を見る能力が不足していた場合が多いのです。
最終まで行って落とされるのは、精神的にとてもきつい。つらい。
その気持ちは痛いほどわかります。でも、こう考えてください。
最終面接で落ちたのは自分のせいではない。
この会社に受かる能力があったことは、それまでの面接の合格で証明された。
ただ、会社のトップが自分を見る目がなかったのだ。
そう考えて間違いありません。
だから、もうこんな会社のことは忘れて、自信をもって次に行きましょう!
では、今日はこのへんで!