先日、ある企業でグループ面接を受けてきたという学生の話を聴いていたときのことです。
最初に話した学生が、自己PRを延々15分も話したのだそうです。
グループ面接というのは、限られた時間内で何人かの受験者から話を聴かないといけないので、面接官は常に時間を気にしているものです。
私が面接官だったら、そんな空気を読まずに自分の話したいことを延々と話し続けるような学生がいたら、途中で制止しますが、そのときの面接官は、最後まで話しをさせたようです。
するとどういうことが起きるかというと、あなたも自分がその面接を受けていると想像してほしいのですが、
「あれくらい長く話しをした方がいいんだろうか? 面接官も何も言わなかったし・・・」
と思ってしまいますよね。
このときも案の定、次の学生も割りと長めに話をしたそうです。
そうすると、どんどん短い自己PRを話す方がダメな気がしてきますよね。
でも、最初に書いたように、面接官の側からすれば、「話は長い方が良い」ということは、まちがいなくないはずです。
私が、面接練習などで学生に指導するのは、
「自分でちょっと短めかな?と思うくらいの回答がちょうどよい」
ということです。
そうすれば、面接官は「もうちょっと聴いてみたい」という気持ちになって、追加の質問をしてきます。
そしたら、また答える。
ということで、あなたの一方的なしゃべりではない、「会話の場」が生まれます。
面接はプレゼンではないので、「会話」ができることが大事なのです。だから、そういう面接が、面接官にも印象が良い面接なのです。
そういう意味からも、話したいだけ話してドヤ顔!っていうのは、良くないやり方なのです。
では、そういう空気を読まない学生が一緒にいた場合、あなたはどうすれば良いかというと、
他の学生のペースに巻き込まれないこと
につきます。
自分がすべき面接はこうだ。
自分が思う、「会話」とはこういうものだ。
ということを、あらかじめ軸として持っておいてください。
そういう軸を持って面接に臨めば、想定外のヘンな学生が一緒になったとしても、あなたが惑わされて同じ穴のムジナになる危険を避けることができます。
「自分をきちんと持っている人」
そういう評価にもなるかも知れませんね。
では、今日はこのへんで!