大学のキャリア相談室で、ある学生さんが、
SPIとか苦手なので、SPIやらない企業を選びます
とか言うので、
いやいや、そんなことで企業を選んではいけないよ
と私は言いました。
その理由が今日の記事です。
苦手な試験内容でも企業は何を重視しているかはわからないから
志望する学生が非常に多い大企業などでは、足切りのためにSPIを最初にやってそれで落とすということをしていますが、そのようにしない企業も多いのです。
最初に1次面接をやり、2面接の段階でSPIなどをやる企業は、SPIの結果だけで落とすということはしないはずです。
学生を多面的な情報で判断する一環として、SPIはやりますが、それはあくまでも参考程度。それだけで判断するということはしないのです。
ですから、SPIをやるから受けないということにしてしまうのは、とてももったいないことです。
SPIの成績が悪かったとしても、あなたの他の部分で採用される可能性は十分あるということですから。
実際に、私が人事部で採用の仕事をしていたときには、筆記試験や適性検査の結果が非常に悪かった学生が、面接ではとても高感度が高かったので、
しょうがないなあ(笑)
と笑って合格になったという例がありました。
結構、そんなものなのです。
だから、苦手な試験内容があっても、それだけで逃げないこと。
自分で勝手な思い込みで選択肢を狭めることはしないようにしましょう。
試験が簡単な企業はブラックな可能性があるから
苦手な試験内容をやらない企業ばかり探していると危険もあるのです。
大量に辞めるので大量に採用する。というようなことをしているブラック企業に釣られてしまう可能性があるということです。
こうしたブラック企業は、とにかく学生を多く集めるために、美味しい言葉を色々言いますし、試験も簡単にして、敷居を下げ、とにかく多くの学生が受験するようにしています。
試験が少なく、内定もすぐに出る。ということを言っている企業もあります。
就活が嫌だ、とにかく早く内定が欲しい、難しい試験は苦手。
そういうあなたはほんとに気をつけてください。
内定が早く取れれば、そのときはうれしいでしょうが、入社してから地獄を見て、結局また就活がやり直しになってしまいます。
安易な就活は、ほんと要注意です。
では、今日はこのへんで!