(この記事は2020年2月21日に書きました。)
コロナウイルスの影響が各方面に及んでいたのですが、いよいよ3月から本番という就活に対しても、重大な影響が出てきましたね。
大規模な合同企業説明会に行くことで、志望企業を探していきたいと思っていた学生さんにとっては、それが中止になるということはショックでしょう。
では、こんな状況下での今年の就活は、合同企業説明会なしでどう進めていけばいいのでしょうか?
今日はこれを考えてみたいと思います。
合同企業説明会中止でも、就活にはさほど影響ない。過度に心配しないこと。
そもそも、あなたは合同企業説明会には何が目的で行こうとしていましたか?
① 多くの企業が集まるので、自分が受けたい企業を探したい。
② すでに志望している企業があるので、そこの説明をいち早く聴きたい。
そんなところではないでしょうか?
では、このそれぞれについて、どう影響があるか見てみましょう。
① 多くの企業が集まるので、自分が受けたい企業を探したいというケース
まず、「多くの企業が集まるので、自分が受けたい企業を探したい。」ということについてですが、リクナビの最も大きな合同企業説明会での出展者は約900社です。
一方、WEBのリクナビに掲載されている社数は、今日現在で約16,000社です。
つまり、合同企業説明会に出展している企業は、リクナビに掲載されている企業の1割に満たないのです。
まして、実際にあなたが合同企業説明会に1日行ったとして、何社の話を聴けるかというと、体は一つしかないのですから、1社について30分、開催時間から休憩を除いて6時間。その間無駄なく聴き続けたとしても最大18社。実際には、企業を物色したり、歩いたり、次の説明開始まで待ったりの時間がかなりありますので、どう頑張っても10社も聴ければ良い方です。
しかも、あなたはぐったり疲れるというおまけつきです。
終わったときには、たくさんの資料は抱えていても、どこでどんな話を聴いたことすら憶えていない状態になると思います。
もちろん、たまたま通りかかったブースで呼び止められて話を聴いたら、とても良い企業に巡り会えた! ということもあります。それが合同企業説明会のひとつの醍醐味でもあるのですが、そういう機会がなかったら就活に影響が出るか? と言ったら、まずほとんど関係ないですよね。
就活で企業を探すということは、やはり合同企業説明会ではなく、WEBです。
WEBのリクナビやマイナビで、何万という掲載企業の中から、自分が決めた軸に従って検索して企業を探していく。それが本道なのです。
ですから、合同企業説明会に行けなくなったからと言って、学生の側は悲観する必要は全然ありません。
② すでに志望している企業があるので、そこの説明をいち早く聴きたいというケース
これは合同企業説明会が無くなると確かに叶えられませんね。
でも、いち早く聴けなくなったのは、あなただけではなく他の学生も同じですから、これも悲観する必要はありません。
企業の側も、学生との接点は非常に大事に考えていますので、合同企業説明会ができなくなった代わりに、他の方法、例えば個別の企業説明会を早めに、かつ回数を多めに開催しようとしたり、WEB上で合同企業説明会と同様の内容を動画で見れるようにするなど、色々な対策を講じるはずです。
ですから、あなたがすべきことは、志望している企業があるなたら、そこのサイトやリクナビなどの掲載情報を、よりこまめにチェックして、志望企業への応募に出遅れないように、行動を素早くしていくことです。
今年の新卒採用市場は大混乱。各企業は新たな策をどんどん打つはず
今年は、オリンピックという大イベントのおかげで、その前に採用活動を終わらせたいと、例年より前倒しに採用活動を進めていた企業が多くあります。
そこで、今回のコロナウイルスという大打撃です。
各企業の採用担当者は、前代未聞の大混乱な状況の中、各社それぞれに工夫をこらして皆さんを呼び込もうと必死になっています。
学生の皆さんがすべきことは、そうした企業の動きに敏感になること。
今年に限らず、就活は座って待っているだけでは絶対に前に進みません。
状況を嘆くよりも、自分ができることを最大限、行動に移していく。
これは、今年に限らず、これからの長いビジネス生活において、いやもっと言えば人生を生きていく上で大事な心がけだと思います。
悲観せず、明るく考えて頑張ってください!
では今日はこのへんで!