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SPI試験とは何ですか? その対策はどうすれば良いですか?

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就活中の学生さんと話すと、非常にSPI試験というものを気にしておられる人が多いです。

「就活はSPIが第一関門」とか、「SPIが通らないと面接にも呼んでもらえない」などの記事がネットに載っているのも目にします。

このSPIなるもの、一体どんな試験なのでしょうか? そしてその対策はどうすれば良いのでしょうか?

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「SPI」はリクルートの商品名です。

まず、SPIというのは一般名称ではなく、リクルートが出している商品名です。採用をする各企業はこれを購入して、学生にやらせているのです。

商品ですから、似たようなものを人材系の各社が発売しています。採用試験を受けると、SPIと言わず、「適性検査」とか「性格検査」とかの名称で似たような試験を受けさせられることがあると思いますが、目的は皆似たようなものです。

先日、ある就職サイト会社の人に聞いたところ、実際にSPIそのものをやっている企業は半数程度で、その他の企業は他の適性検査をやっていると言っていました。

SPIを実施する目的は基礎的な性格と能力を測るため

企業は面接だけでは十分に分からない受験者の性格や能力を把握するために、このような試験を行います。

商品によって多少違いますが、この試験で分かるのは、内向的、外向的、積極的、消極的等の基本的な性格、どのような職種に適性があるか、頭の良さ(知能指数)などです。

商品によっては、ストレス耐性や、不祥事を起こしたり、すぐに退職したりという傾向がないかというような結果報告が出てくるものもありますが、これはちょっと特殊なので新卒採用ではあまり使わないと思います。

SPIは学校の定期試験のように、ある内容についてどれだけ勉強してきたかを測るものではありません。

あなたの地頭の良さとか、基本的な性格とか、そういうものなので、基本的に、直前に何か対策をして結果がどうなるというものではないのです。

SPIは対策本で勉強しても効果がない

販売元のリクルートは、その商品説明の中ではっきりとこう言っています。

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受検者が「対策本」を利用して短期的な事前学習を行った場合も、
能力検査の得点にはほとんど影響がないことを実験により確認しています。

 

大きな本屋さんの就職コーナーに行けば、SPIの対策本がたくさん売っていますが、これらを勉強しても、効果がないと、SPIを作っているリクルートが言っているのです。

SPIで自分をよく見せようとするとバレる

性格検査では、良い結果になりそうな選択肢を選べば良い結果になるのではないかと思う人もいるかも知れませんが、これについてもリクルートはこう言っています。

多くの質問に回答させることによって、よく見せようとする傾向がすべての質問に影響を与えないようにしています。
(中略)
受検者の回答傾向に矛盾がないかなど、よく見せようとする傾向をチェックする新ロジックを導入しています。

 

ちょっとわかりにくいかも知れませんが、性格検査で自分を良く見せようと嘘の回答をしたら、それがバレるような仕組みがテストの中に組み込まれているのです。

だから、性格検査では、思った通り正直に回答するようにしてください。

SPIを何度も受けても点数は良くならない

企業の側にしてみれば、非常に売れている商品ですので、学生は多くの企業の採用試験を受けることで慣れてしまって、本来の結果が出ないのではないか?と心配もするのですが、その心配もないと言っています。

複数回受検した場合でも、出題形式や回答の仕方にある程度「慣れ(心構え)」がうまれる程度で、得点に大きな差が生じるなど実用上の問題はありません。

 

ということなのです。

以上のように、製造元のリクルートがそう言っているのであれば、対策をしても仕方なさそうな感じですよね。

では本当に事前の対策は何もしなくて良いのでしょうか? やっても全く無意味なのでしょうか?

私はそうでもないかなと思っています。

SPIに慣れることは有益。でもあまりそれに時間を取られないように。

SPIという試験は、受けてみるとかなりハードです。時間が足りなくて全部回答出来なかったということも多いようです。

そんなハードな試験を、本番の就職試験で初めて経験するのはやっぱり無謀でしょう。

対策本や問題集、また模擬試験などで、どのような問題が出るのか、あらかじめ経験しておくことは、「慣れる」という意味で決して無駄ではありません。

もちろん、上に書かれているように、そのことが直接点数に結びつくことはありません。しかし、ただでさえ緊張する採用試験の場で、あらかじめ慣れておけるものがあるならば、慣れておいた方が良いということです。

ただ、SPI対策にあまり時間とエネルギーをかけすぎるのは得策ではありません。

SPIの対策を、受験勉強と同じようなものと考えている人もいます。

問題集をたくさん買って時間をかけて勉強する人もいるようですが、その時間とエネルギーがあるならば、その分を自己分析や企業研究に注いだ方が得策だと私は思います。

では今日はこのへんで!

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