という記事は、就活時期になった息子さんを持つお父さんのお話ですが、その中で息子さんが言うには、
『どうせ努力したって報われないでしょ。50歳になったら会社に捨てられるわけでしょ? だったら、無駄な努力をしないで、1日1日を大切に生きた方がいい』
と。
それを聞いたお父さんはなんか納得してしまったと言うんですが、さて、あなたはどう思いますか?
一生勤められる企業に入ろうとする考え違い
私は、この息子さんは2つの点で根本的に考え違いがあると思うのです。
それは「50歳になったら会社に捨てられる」という言葉からです。
まず、就職してから20数年間、そんなに長い年月1つの企業に勤め続けると思っている点が第1の勘違いです。
東京商工リサーチの調査によると、2022年に倒産した企業の平均寿命は23.3年だそうです。
これから勤めようとしている企業が創業何年の企業かはわかりませんが、あなたが定年になるまで存続しているかどうかすらわからないということです。
新卒でまだ社会のことが良くわかっていない時期に、一生勤められるような企業を選ぶことができるのか?
中にはそれができるラッキーな人もいるでしょうが、多くの場合新卒では自分が適している仕事もわからないし、良い企業を見極める目も養われていないので、就職に失敗する人が多い事実があります。
私もそういう人を多く見てきました。それが現実なのです。
だから、50歳まで、いやもっと先まで1つの企業に勤めようと思うこと自体が、まず間違いなのです。
会社から認めてもらおうとする考え違い
50歳になったら「捨てられる」と言う言葉。
裏返せば、会社から有用な人材と認められてずっと雇ってほしいということですよね。
でもこれからの時代、「会社から認められる」ことを目的にしていてはダメだと思うのです。
「定年まで勤め上げる」
これは昭和の価値観としては普通だったのですが、今の若い人がこれではあまりにも情けないです。
では何を目指すのか?
それは自分を成長させることです。
仕事を通して、経験を積む、能力を高める、スキルを磨く。
会社は、それをするための「手段」として捉えるのです。
これからの時代、今は良さそうに見えた企業でも、何年か後にどうなっているかわかりません。
例えあなたのことを認めてくれた企業だとしても、その相手がいなくなるかも知れないのです。
そのときにあなたを救うのは、あなた自身の力のみです。
仕事を通して培った知識、経験、スキル。そうした能力は、会社が潰れようとも、世の中の仕組みが変わったとしても、あなたの中に蓄えられて消えることはありません。
それこそが、あなたが目指すべき仕事をすることの「目的」です。
いかがでしょうか?
では、今日はこのへんで!