という記事によれば、逆質問が評価に影響するか?という質問に対して、集まった8社全てが「影響しない」という回答でした。
「選考の中で評価しますので、逆質問の内容は評価に影響しません。社員と直接お話いただける機会ですので、会社や仕事について気になる点を質問いただき、疑問や不安を解消いただきたいと考えています。」(日立製作所)
意外に思われるかも知れませんね。
でもこれについては私も人事部時代、全く同じ考えでやっていました。
逆質問の機会を作っているのは、それで学生を評価しようというのではなく、疑問や不安があったらぜひどんなことでも質問していただいて、納得の上で入社してほしいからです。
これは人事部すべての願いと言っても良いと思います。
何故でしょうか?
企業が最も恐れるのは入社後のミスマッチだから
特に最近の売り手市場では、企業はより多くの優秀な学生を確保するために非常に努力をしています。
ただ、それ以上に人事部が一番恐れているのは、せっかく採用した学生に内定辞退されたり、入社後に「思っていたのと違った」ということで辞めてしまうことです。
何故かというと、人事部は自分の仕事が「失敗だった」ということになるからです。
配属先の責任者からは、
「何故事前にちゃんと説明しておいてくれないのか?」
とクレームをもらうことになるかも知れません。
だから疑問は全て払拭して入社してほしいという純粋な願いがあるのですが、一人ひとり、どんなことがわからないのか、人事部もわからないので、「ぜひ質問してほしい」ということなのです。
質問をすると人事部は、
あ、そこのところがわからなかったんだね! じゃあそこをクリアにすればこの人は大丈夫そうだな!
と、安心するのです。
面接の逆質問は、こちらが評価されるためのものだと思っている人が多いのですが、企業は純粋に、「わからないことがあったらどうか遠慮なく聞いてほしい」
というだけの目的でやっているのです。
ぜひ、それを理解した上で、自分の評価云々よりも、わからないことを遠慮なく聞くということで、逆質問を考えてみてください。
なお、冒頭の記事には面接での逆質問について、他にも良いことをたくさん言ってくれていますので、ぜひ読んでみてください。
では、今日はこのへんで!