先日、ある学生さんが企業の面接から帰ってきて、「面接が全然面接らしくなくて、ほとんど雑談ばかりでなごやかでした」と報告してきました。
これは、いったいどんな面接だったのでしょう?
そして、わざとそういう面接をしていたとしたら、企業側はそういう面接をすることで何を見ようとしていたのでしょうか?
この場合、3つのケースが考えられると思います。
まず、
【面接が雑談ばかりの理由】1.雑談で学生の緊張を解いて素の姿を見ようとしていた
ということです。
学生は必ず面接対策をしてきていますし、緊張しているので、出来るだけ失敗のないよう、準備してきたようにやろうとします。
でもそれを見る面接官側は、「ああ、またか」という印象しか持ちません。
準備してきて、その通りにやった場合、決してマイナスにはならない代わりに、あなたならではの良さを出すことは出来ていません。
企業は、学生に、そういう作られたきちんとした姿ではなく、あなたならではのキラリと光るものを見たいと思っています。
だから、経験を積んだ面接官であれば、学生をリラックスさせて、素の姿を引き出そうとします。
このような場合、あなたも雑談を楽しめば良いのです。面接官との会話を楽しむことが出来たなら成功です。きっと、いつものあなたのキラキラした笑顔も出ていたでしょうから。
また、面接官によってはそこまで明確な狙いはなく、単に
【面接が雑談ばかりの理由】2.面接官がそのような面接スタイルである
ということもあるでしょう。
その面接官は、きっと普段の仕事の中でも雑談が多い人なのだと思います。
それが仕事の中でも潤滑油となると考え、部下とも好んで雑談をする人なのかも知れません。
そのような上司のいる職場は、ワイワイガヤガヤとして楽しい雰囲気かも知れません。
でもそのような面接官の場合は、雑談をしながら、キチッと見るべきところは見ている可能性もありますので、楽しく会話をして良いのですが、最低限のマナーや礼儀は忘れないようにしましょう。
また、雑談好きの人と同じくらい、時々遭遇するのが、とにかく話をするのが好きな面接官です。
学生に質問はほとんどせず、自分の考えや武勇伝などを面接中に話し始めてしまいます。
学生に話をさせなければいけないのに、乗りに乗って自分の方が遥かに多く話す面接官です。
そのような人の場合は、良い聞き役に徹しましょう。
笑顔でうなづいたり、感心したり、話をとても興味深く聞かせて頂いているという態度に徹してください。
面接官は気分が良くなって、あなたを良い学生だと評価する可能性があります。
最後は、あまりあって欲しくないケースですが、
【面接が雑談ばかりの理由】3.まともに面接をする気がない
という場合です。
どのようなときにそんな面接をすることになるかと言うと、これも2通り考えられます。
まずは、もうあなたを不合格にすることが決まっている場合です。理由は長くなるので割愛しますが、決してあなたには関係ない、企業側の都合で不合格にすることが決まっているけれど、面接はやると言ってあなたを呼んでしまっているので、真剣に面接をせず、流してしまっているケースです。
もう1つは、あなたが当落線上にいて、他の受験者と比較検討しなくてはいけないとか、その他の企業側の都合で、あなたの合否を引き延ばす必要がある場合です。
本当はもう面接の必要がないのに、あなたは呼ばれたのです。
そういうことも、なかにはあり得るという話ですが、どちらにせよあなたの側の問題では無いので、このケースは気にする必要はありません。
では、今日はこのへんで!