就活中の学生さんと話すと、インターンシップについて聞かれることが多くなりました。
実際に、一昔前と比べると、明らかにインターンシップを実施する企業は多くなりました。特にここ2~3年は猫も杓子もといった感じです。
インターンシップは、確かに早い時期から企業を研究する手段として有効なので、学校の先生も学生にどんどん行けと勧めることが多くなっているようです。
「インターンシップにはやっぱり行った方がいいのでしょうか?」
こう聞かれることが多いので、今日はこれに対して考えてみましょう。
何故、企業はインターンシップに力を入れるようになったのか?
企業がインターンシップを行う理由は大きく分けて2つあります。
1つは、学生さんにより深く正しく、企業のことや仕事の内容について知ってもらい、ミスマッチのない、良い就職をして欲しいということです。
そのために企業は、社員の中に混ざって実際の仕事を経験してもらったりというカリキュラムを用意します。
もう1つは、ズバリ採用のためです。
この2つでどちらが多いのかと言えば、間違いなく後者の「採用のため」が最近は特に多くなっています。
そして、この採用のためのインターンシップはにはさらに大きく分けて2つの目的があります。
就活後ろ倒しで多くなった名ばかりインターンシップ
1つは2016で行われた「就活後ろ倒し」の影響です。
企業は早い時期から広報活動をすることが出来なくなったので、それに代わる方法の1つとしてインターンシップを利用することを始めました。
3月以前は会社説明会ができないので、その代わりにインターンシップを冬休みなどに行うのです。
つまり、インターンシップとは名ばかりの実質は会社説明会です。
ですから、その目的で行われるインターンシップは、1日かせいぜい長くて2日程度の簡単なものです。
もう1つは、さらに踏み込んでインターンシップで学生を値踏みして、良い学生がいたら早い時期に確保しようということです。
大企業のインターンシップでは、それに参加するための「選考」があったりしますが、これはまさに採用のための選考そのものだと言って良いでしょう。
最近多くなってきた短期インターンシップは、まず間違いなく、本来のインターンシップの目的ではなく、名前を変えた会社説明会なのだと思っておいた方が良いでしょう。
とは言え参加しておくことは良いことです
では、本来の目的ではなインターンシップになってしまったから、参加しない方が良いかというと、そんなことはありません。
例え実態が会社説明会であっても、それは会社を理解する一つの手段となることは間違いありませんから。
ただ、インターンシップについては、それは本来の主旨じゃなくて行われていることが多いというのを頭に入れた上で参加しましょうということです。
あと、採用を目的としたインターンシップに参加すると、まだ志望するかどうか決めてもいない企業から「取り込まれてしまうんじゃないか」などという心配をする人もいましたが、これは大丈夫です。
まだ正式な選考も始まっていないのですから、もしそのような素振りを企業が見せても、次は行かなければ良いだけのことです。安心してインターンシップに行って下さい。
では、今日はこのへんで!