就活で企業を選ぶとき、どんな視点で選ぶかはとても重要です。
でも、時として、その選び方はちょっと問題だなあと感じることがあります。それはどんな場合でしょうか?
1.自分が元から知っていた企業を選ぶ間違い
テレビのCMで見たりして、誰もが知っている有名企業。それらの人気企業が魅力的だし安心できる気持ちは良く分かります。
でもそれって、私から言わせたら、アイドルと結婚しようとしてるようなものです。
別にアイドルと結婚するのが悪いとは言いません。ただ、全然探してないじゃないですか。
あなたはあなたの個性を持ったオンリーワンの存在です。
それなのに、自分に合った人を探すこともせずに、最大公約数的に誰にも好かれるような人が自分に合った人だと決めてしまって良いのでしょうか?
まずは、探しましょう。オンリーワンなあなたに合った個性を持った企業がきっと世の中にはあります。
2.自分の好きな「モノ」を作っている企業を選ぶ間違い
あなたは就職したら、「仕事をする」のです。当たり前のことですが、これが分かっていない人が結構多いです。
例えば「食べることが好きだから」という理由で、食品業界を選ぶ人がいます。
確かに、食品メーカーに入社すればたまにはそこの製品をタダで食べられるかも知れないですが、それがそこに就職する目的でいいんですか?ってことです。
あなたがそこに就職して毎日やることは、食べることじゃなくて、パソコンに向かって書類を作ったり、販売店にでかけて売り込んだり、研究室で実験をしたりです。
好きな「モノ」に少しでも関われればそれでもいいと考えるならそれも良いでしょう。
ただ、自分はその会社に入ったら「何をするのか」を十分イメージしてから、企業を選んでください。
3.業種と職種を混同して企業を選ぶ間違い
就職相談の場などで、「やりたい仕事は何ですか?」と聞くと、「えーと、金融関係とか商社とか」などと言う人が多いです。
金融関係とか商社とかいうのは、「業種」です。「業種」というのは、「何をやっている会社か」ということです。
「やりたい仕事」、つまり「職種」というのは、「あなたが何をするのか」ということです。
例えば、商社に入ったとすれば、その中で営業の仕事もあれば、経理の仕事もあります。
営業と経理では、それに適した性格も能力も違いますので、どちらをやるかであなたが幸せになれるかは全然変わってくるのです。
また逆に言えば、営業や経理の仕事であれば、商社に限らなくてもメーカーでもサービス業でも、どんな業種の企業でもある仕事です。
自分が何に適しているかわからないという人は、取り敢えず興味のある「業種」の総合職で採用してもらって、会社に決めてもらうという方法もあります。
ただ、大事なのは、「業種」だけで選んだら、自分はそこで何をするのかはわからないのだということを自覚しておいてくださいということです。
では、今日はこのへんで!