会社を辞めることは決めた。
でも今までお世話になった会社に、できるだけ迷惑をかけないように円満に退職したい。
いわゆる「立つ鳥跡を濁さず」な辞め方はどうしたら良いか?
と思っている方は以後をお読みください。
「こんな会社に恩はない。1日も早く辞めてやる!」という方は読む必要はありません。
まず退職日をはっきりと決めること。
直属上司に辞めることを伝えるとき、その前に辞める日をはっきりと決めておいてください。
「何月頃」というような曖昧な言い方をすると、上司はできるだけ退職日を先延ばしさせようとしてくる可能性があるからです。
言葉は丁寧に礼を尽くすべきですが、辞める意思と、その日付だけはキッパリと言い切ってください。
それが無用な摩擦を生まない最善の方法です。
そうすれば、上司もこれからの引き継ぎ等の準備を具体的に進めることができるので、会社のためでもあるのです。
会社規定より早めに退職の意思を会社に伝えること。
就業規則で「退職の際は退職日の1ヶ月前までに申し出ること」などと定められているはずですので、まずはこれを確認してください。
そして、その期日よりできるだけ早めに退職の意思を上司に伝えてください。
会社の規則を守るのは当然ですが、それ以上の対応をすることで、こちらが出来る限り会社に迷惑をかけないための努力をする意思があることを示すことができるからです。
有給休暇の消化より引き継ぎを優先させること。
残った有給休暇を取得する場合は、その取得する日数に、後任への引き継ぎに必要な日数を加算して、それにさらに余裕を持った日数分、早めに退職の意思を示してください。
例えば、10日残っている有給休暇を消化したい、引き継ぎに必要な日数は30日である。
という場合、その合計の40日にさらに余裕を持って50日前くらいに退職の意思を示すのが、会社に迷惑をかけない辞め方だということです。
とは言うものの、次の就職も決まっているので、そんなに退職までの日数を取ることはできないという状況が多いでしょう。
そうであれば、この際、有給休暇の消化はあきらめましょう。
もったいないという気持ちはわかります。でも、あなたにはもう次の新天地が待っているのですし、今は自分の権利よりも会社に迷惑をかけないことを、あなたは選んだのですから、ここは最後の恩返しということで腹をくくろうではないですか。
引き継ぎに最大限の努力をすること。
辞表を受理していただき、退職日が決まったら、後は後任者への引き継ぎに全力を注いでください。
やり残したこと、申し送り残したことがないように、誠心誠意、全身全霊で働く。
それが、「立つ鳥跡を濁さず」とあなたが決めた、会社に対して最後の日までやるべきことです。
では、今日はこのへんで!