ChatGPT。すごいですよね。
色々な質問に答えてくれるだけでなく、小説や論文など、色々な文章も考えて作ってくれます。
そうなると、就活中の皆さんとしては、一番の苦労のタネであるエントリーシートの文章を作ってもらいたい!
となるのは当然のニーズだと思いますし、実際にもう、ガクチカや自己PRを作ってくれるサービスも登場したりしています。
企業の採用担当者は、学生から提出されたエントリーシートが、本当にその人が書いたものなのか分からなくなると恐れているかも知れません。
だからもう、エントリーシートなど出させても無意味だから廃止するなどと言う企業もあるようです。
私も、ついにそんな時代になったのかと思い、ちょっと現状を調べてみたのですが、じつはまだ、そんなことにはなっていないなというのが、目下の結論です。
今日はそれが何故か? というお話です。
ChatGPTに丸投げでは絶対に良い文章は出てこない
ChatGPTは、確かに「自己PRを作成してください」のような指示をすると、それなりの文章を作ってくれます。
でも、当たり前ではあるのですが、与える情報が乏しいと非常に薄い表面的な描写しかしてくれません。
中身のある「使える」文章にするには、あなたがそのために必要な情報を十分に与えないといけません。
そのためには、まずあなたが良い文章のために必要な要素について良く理解して、それに沿った情報を与えることが必要です。
「良い文章のために必要な要素」とは、具体的にはここに書いてあるようなことです。
そして、私がアドバイスでいつも言っていることですが、一番大事なのは、「具体的なエピソード」です。
ChatGPTは、あなたが過去に何をしてきたかなど、当然のことながら知っているはずはありません。
つまり、ChatGPTでエントリーシートの文章を作ろうと思ったら、まずあなたがその文章で言いたいことを抽出して、それを証明する具体的なエピソードを考えて、それを与えなくてはいけません。
そういうことになると、その作業は自分で文章を書くのとあまり変わらないということになるのではないでしょうか。
少なくとも、「自己PRを書いて!」みたいな丸投げでは、良い文章など決して出てこないということは分かっている必要があります。
では、ChatGPTは全く役に立たないのかというと、私はそんなこともないかな? と思ってもいます。
人間が文章を書くと、どうしても人間ならではのミスがあったりします。
例えば、漢字の送り仮名を間違うとか、「てにをは」の使い方や敬語の使い方を間違うなどです。
そうしたことに正確を期すのは機械の得意とすることですから、「最終的に文章をきれいにまとめる」ということには使えるかなと思います。
これは、以前は全て手描きだったアニメやイラストが、コンピュータで作るようになったことと同じ感じかなと思います。
例えば色を塗るような作業では、手描きでは線からはみ出してしまったり、ムラができたりしていたことが無くなるという感じです。
ChatGPTで文章を作る際も、使い方としてはそれと同じ感じかなと思います。
賢く、使っていきましょう。
では、今日はこのへんで!