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今改めて話題になっている「解雇規制の緩和」について思うこと

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2024年秋の今、近づいてきた与党総裁選の論点の一つになってるのが、「解雇規制の緩和」です。

候補者の政策座談会などを見ていると、それを提言している候補者以外は、概ね反対の立場を取っているようです。

曰く、「簡単に首を切れるようになっては困る」ということです。

でも私は、これはやるべきだと思ってるんです。

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日本の労働市場に風穴を開ける解雇規制の緩和

先にお断りしておきますが、私は特定の候補者を支持しているとか、それをここで主張したいわけではありません。ここで政治的なことを書くつもりは全くありません。

単に「解雇規制の緩和」ということが話題にのぼっていたので、それについての私の意見を書いてみたいだけです。

今の日本では、一度正社員として雇ってしまうと非常に解雇が難しいです。

企業から見たらがんじがらめの解雇要件があって、ちょっと能力が無かったり、人が余ったからと言って簡単に解雇することはできません。

逆に社員の側から見れば、正社員にさえなっておけば、法律が手厚く保護してくれる。定年まで安泰だということになるわけです。

ですから、転職を目指す人達も、できれば非正規ではなく、正社員を目指したいというのは当然のことですね。

でも、実態はどうかと言うと、人手不足だ、売り手市場だと言われている割には、転職は決して簡単ではありませんね。特にある程度の年齢以上になると。

それは何故かと言うと、企業は正社員として一度雇うと簡単に首を切ることができないからです。

今は忙しい、人手不足だ。だから人が欲しいのはやまやまなんだけど、もし今後景気が悪くなって人が余ってきたとき、いらない人を辞めさせることができるかと言うと、それができない。

だから企業は採用に慎重にならざるを得ないのです。それが今の状況です。

つまり、正社員を守っているがために、正社員になるのが難しくなっています。

これに風穴を開けるのが、「解雇規制の緩和」です。

上の総裁選候補者の論戦の中で、「解雇規制の緩和には、転職が当たり前の環境が前提」と言っている候補者もいましたが、それは逆で解雇規制を緩和するから、企業は採用に積極的になれて、労働者側は転職しやすくなるのです。

これからの時代は働く側も考え方を変えていく必要がある

確かに、今正社員の人も、解雇規制の緩和が行われたら、うかうかしているといつ解雇されるかわからない状態になります。

でも転職が当たり前になってきている今、今いる会社に定年までしがみついていることが一番良いことなのでしょうか?

もっと働く場所についてゆるやかに考えて、自分の望むキャリアを目指して動いていく。

それが本来の姿ではないでしょうか。

もし、解雇規制の緩和が行われたら、いつ首を切られるかわからない。あなたがそう恐れるとしたら、あなたはすでにその会社には必要な人材ではないことに、自分で気づいているということですよね?

あなたがその会社に居続けたいのであれば、会社に必要な人材となるように努力していく。それは当然のことですし、すでにそれをやれている人であれば、解雇規制の緩和は何も恐ろしいことではないはずです。

これからは、働く側も旧来の既得権を守ることだけ考えていると、むしろ自分の首を締めるようになってくると思うのです。

では、今日はこのへんで!

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