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面接の回答は準備しても憶えない方が良い理由

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私は趣味で音楽をやっているのですが、ある日、ジャズピアノを習っているという知人がこんなことを言っていました。

その人が習っている先生が言うには、

「フレーズを練習するのはいい。ただ、それを憶えて本番でやろうとするな。そういう演奏はすぐわかってしまう」

と。

それを聴いたとき、私は「それ、面接と一緒じゃん!」と思いました。

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面接に準備は必要。しかし回答の暗記はするな

就職活動における面接。

多くの人が、しっかり準備をして臨もうと考えます。

それ自体はとても大事なこと。

面接というのは、ある程度想定される質問は考えられます。

人によっては、想定問答集をキッチリと作って準備万端にしようとします。

真面目な人ほど、完璧を着そうとしてとして、それをやりますね。

ただ、想定質問への回答を完璧に考えて、それを丸暗記しようとするのは止めた方が良いです。

理由は主に2つあります。

1つ目は、面接では緊張するということ。

緊張したら、暗記したことが飛んでしまう可能性が高いです。

飛んでしまったら、さらにパニックになって最悪の事態になります。

だから、完璧な回答を作って憶えて臨もうなどということは考えない方が良いです。

もう1つの理由は、「面接はプレゼンではない」ということです。

もしかしたら、冷静な人であれば、前述のようなパニックにならずに上手く憶えてきたことを話すことができてしまうかも知れません。

「上手く言えた!」と思えば、自然にドヤ顔にもなってしまうかも知れませんね。

でも、それって面接官にしてみれば、決して良い印象にはならないのです。

何故かというと、憶えてきたことをまるで朗読するかのように言うのって、聴いていて白けてしまうのです。

面接は、プレゼンではない。では何かというと「会話」なのです。

面接官は会話をしたいのに、まるでロボットのような朗読をされたら白けてしまって、「ああ、またか・・・」となってしまう。

私自身も人事で面接官をやっていたときには、何度もそういう人に会いました。

憶えてきたことをスラスラ言えるのが、決して面接の成功ではない。

それをまず、頭に入れておいてください。

では、どうすれば良いかですが、

「これを聞かれたらこれを答えよう」

という程度に頭に入れておくのです。

具体的な話し方はその場のアドリブで。

上手く話せなくても、その方が伝わるのです。人と人ですからね。

 

冒頭のピアノの先生が言ったこと。

ジャズのアドリブは、確かにこの面接と同じです。

憶えてきたフレーズというのは、演奏の前後の流れの中で浮いてしまったりするので、聴いている人に分かってしまうのですね。

練習はしっかりする。

でも、本番ではやってきたことは忘れる。

それくらいでちょうど良いのかなと思います。

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