面接に関して結構多い質問です。
1次面接や2次面接の心構えはどうすれば? という質問はあまりないのに、最終面接についての質問が多いというのは、やっぱり最終面接は特別だし、これで決まるから緊張、ということがあるのでしょうね。
その気持はわかりますが、でも、ほんとうに最終面接は特別で、何か特別な心構えが必要なものなのでしょうか?
あなたはもう合格する資格がある人なのです。
あなたは何故、最終面接まで進んで来れたのでしょうか?
ここに来るまでに、書類選考、筆記試験、適性検査、そして何度かの面接やグループディスカッションなど、それらを通過して来たのですよね?
それってすごいことだと思いませんか?
あなたはその企業を受けたたくさんの学生の中で、何人かの一人、もしかしたら何十人かの中の一人として選ばれてきたのです。
これはもう、ほぼ合格と同じということです。
だったら、もう合格にしてくれよ、なんで最終面接なんかするんだよ、と思うかも知れませんが、まあ、もうちょっと待ってください。
最終面接にはそれなりの意味があるのです。
最終面接は採用権限のある人の最終確認作業
最終面接にあなたが呼ばれる前、企業の中では、採用担当者から最終面接の面接官にこのような報告がされているはずです。
○○という学生は、現場の責任者からぜひ一緒に働きたいとの判断がされ、私が面接した結果でも、能力、人柄ともに良い人だと判断しました。
よって、ぜひ採用したいので、最終確認をお願いします。
つまり、今までのあなたに対して、企業は「良い」という判断をすでにしているのです。
最後の段階で、採用担当者の言うことに間違いがないか、一段エライ人が確認をする。というのが最終面接なのです。
そう思えば、最終面接ではどのようにすれば良いか、わかってくるのではないでしょうか?
自信を持って、今まで通りに素のあなたを出して。
「最終面接は面接というより雑談みたいだった」という話をよく聞きます。
これは、最終面接の段階はもう、話の中身はどうでもよいということなのです。
だって、志望動機や自己PR的なことは、今までの面接で十分話したはずですし、企業はそれを聴いてあなたを通過させて来たのですから。
そうなると、最終面接で面接官がやることは、会話をする中で全体的なあなたの人柄や雰囲気を確認することです。
だから、雑談でも何でも良いのですね。
では、そんな面接ではあなたはどうすれば良いか?
策は特にありません。
何も特別なことをする必要はありません。
まず、自信を持つことです。
あなたは今までの選考をくぐり抜け、この企業に選ばれてきた人なのですから。
そして、もう飾ったり特別なことをする必要もありません。
あなたはここに来るまで、嘘や盛った話をすることで勝ち進んではいないはず。
もし、そんなことをするあなたであれば、最終面接までに化けの皮が剥がれて、落ちているはずですから。
あなたは、自分の素を出して正直に今までやってきた。
だからここまで来たのです。
最終面接であなたがやるべきことは、今までと同じように、あなたのありのままをさらけ出して、あなたという人を見てもらうこと。
それだけなのです。
では、今日はこのへんで!