どうしても日本に残業が無くならない3つの理由

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厚切りジェイソンがニッポンの残業文化を痛烈批判 「日本企業は仕事を効率悪くやる人にご褒美」 | キャリコネニュース

によれば、厚切りジェイソン氏は、

日本の一般企業では残業しないと大した給料もらえないというのは、仕事を効率悪くやる人にご褒美をあげている。どんどん効率も競合力も悪くなる。

と仰っていたとのこと。

これを見て私は、厚切りジェイソン氏は、日本の企業の内情を良く理解しておられないなあと感じました。

確かに、残業代というのは、長い時間働いた人に手当をあげるという仕組みですから、同じ仕事であれば、長い時間かけて仕上げた方が報酬は良くなります。ですから、「効率悪くやる人にご褒美をあげている」というのは確かにそういう面はあります。

でも、日本の企業では、そのような働き方をせざるを得ない理由があるのです。この理由が存在する限り、日本に残業が無くなることはないと私は考えています。

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日本の職場は業務分担が明確に決まっていないから

日本には「総合職」というものがあります。これによって、日本の会社員は、自分の持ち場がどこまでなのか、はっきり分からなくなっています。

「総合職」というのは、将来の管理職候補もこの中から出てくるポジションです。管理職というのは、様々な業務分担で働いている一般社員を管理監督する立場ですから、様々な業務を把握していなくてはいけません。従って、将来管理職になるには、様々な業務を経験していくことが求められています。

そのせいで、一般社員の頃から、「自分の仕事はここからここまで」という働き方はしにくくなっているのです。

その世界では、その日の自分の仕事が終わったらどうすべきかというと、まだ仕事をしている人がいたら、「お手伝いしましょうか?」というのが、良い社員です。

「自分の仕事が終わったら早く帰る。」という社員は、空気を読めない協調性がない社員です。

自分を犠牲にして会社に尽くす人を良しとするから

もう一つ、日本には「終身雇用」というものがあります。

これは、仕事の成果や能力に関係なく、一度採用したら定年になるまで、よほどのことがない限り雇用を保証するものです。

考えてみれば、「仕事の成果や能力に関係なく雇用が保証される」というのはとてもすごいことなのですが、日本では長い間、それが当たり前でした。

その代わり、企業は社員に「忠誠」を求めました。「忠誠」とは、自分を犠牲にしても会社に尽くすということです。

企業から命じられた仕事をし、命じられた場所に住む。定年まで雇ってもらうことが当たり前であると同じように、長い間、日本の会社員はそれが当たり前だと思って来ました。

今でも、転勤命令に忠実に従うことが昇進の条件とされている企業は多くあります。

このような世界では、「自分を犠牲にして会社に尽くす姿」が好ましい社員像となります。

個人の評価は「どれだけ頑張ったか」でなされるから

上に述べたように役割分担が明確になっていない世界ですから、仕事の成果は一人の働きによるものとは認められません。

ではその代わりに個人の評価は何でなされるかというと、「どれだけ頑張ったか」です。

そして、「どれだけ頑張ったか」の一番分かりやすい指標は、働いた時間です。

「あいつはいつも夜遅くまで頑張っている」

悲しいことですが、やっぱり今の日本の企業では、それが上司の心をつかむのです。

まとめ:とは言っても厚切りジェイソン氏の言うことは正しい

以上書いたことは、あくまでも日本の企業の今までの現状です。

私はそれを決して、良しと考えているわけではありません。ただ、厚切りジェイソン氏は、日本の企業の今までの現状を知らないと思ったから、書いてみただけです。

厚切りジェイソン氏の言うこと自体は、正論です。

日本の企業も政府も、早くそういうことを自覚して改革をしていかないとダメだと思います。

では、今日はこのへんで!

この記事を書いた人

西川明宏
西川明宏就活・転職・キャリア・オンライン相談室
国家資格キャリアコンサルタントです。
医療機器メーカーの人事部で中途・新卒の採用業務を15年経験後、大学キャリア相談室での就活支援をしながら、オンライン相談を受け付けています。
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