記事内に広告が含まれています。

転職の面接での痛い自己アピールとは?

【広告】

Fotolia_81257679_XS

面接では自己PRや自己アピールが大事と良く言われますね。

確かに、自分の良いところをしっかり見てもらうことは大事なことです。

でも、そのやり方を勘違いしていると逆効果になることもあります。

私が長年人事の仕事をしている中で、「これは痛い自己アピールだなあ」と思ってしまったことがありましたので、そのことをご参考までにお話したいと思います。

それは、採用面接ではありませんでした。

【広告】

昇格試験のプレゼンで間違っていた社員

私がいた会社では、年1回社員の昇格試験が行われていました。昇格試験は論文の他に、自分の実績や公約をプレゼンする場面がありました。

私が、その昇格試験の面接官をやっていたとき、ある受験者は、かなり熱く自分の主張を語っていました。

「営業はこういうところを攻めなくてはいけない」

「これからの商品の展開はこうあるべきである」

「営業で一番大事なのはこれこれである」

彼の言うことは、確かにそのとおりでした。なかなか鋭いところを突いてもいました。

でも、彼は根本的なところで間違っていたのです。

どこが根本的に間違っているかわかるでしょうか?

会社が聞きたいのは「何をしてくれるのか?」

昇格試験というのは、どういう人が受かるか考えてみてください。

正しいことを言う人でしょうか?

鋭い指摘ができる人でしょうか?

良いアイデアを出せる人でしょうか?

違います。昇格試験に受かるのは、

「その等級にふさわしい働きをしてくれる人」です。

上の受験者が熱く主張していたのは、あくまでも「考え」です。

「こうあるべきだ」ということを言っていたに過ぎず、「自分が何をやるのか」が全く無かったのです。

会社は、「何をしてくれるのか?」を知りたいだけです。「こうあるべき」などという主張は、はっきり言って聞きたくもないのです。

どこの職場にもいますよね。「評論家」という人が。

彼らの言うことは、だいたいにおいて正しいです。でも、正しいことを言うのは一番簡単で、誰にでもできることなんですよね。

確かに、正しいことを言えば、誰も反論しません。だって、正しいんですから。

だから「評論家」は、「誰も反論しないから自分のしていることは正しいのだ」と勘違いします。そこが悲劇です。

でも「評論家」は自分では何も生み出さないし、何も変えません。会社にとって、こういう人物は、全く非生産的な存在です。はっきり言っていらない人です。

自分が「正しい」「評論家」であることをアピールしても、昇格試験に受かるはずはありません。逆に、「自分は会社にとって役に立たない人間です」とアピールしているようなものです。

転職の面接も「この人は何をしてくれるのか?」を見る

これは転職の面接でも全く同じです。

新卒の面接では、そこまでは求めません。仕事そのものがまだ分かっていない新卒の学生には「何をしてくれるか」ではなく、「将来何かをしてくれそうか」という可能性を見ます。

でも、転職の場合は、既に実務で何かしらをやってきた実績があるはずですし、それを自分で分かっていて、これから入ろうとしている企業では、何をして貢献したいのか?という考えがあるかどうか、という点が見られます。

もう一度、面接の前に、自分が話そうと思っている自己アピールの内容を見なおしてみてください。

  1. 「~すべき」という、「考え」のアピールではなってしまっていないか?
  2. 「~します」という、自分が「貢献すること」の宣言になっているか?
  3. その内容が自分の過去の実績で裏付けられているか?
  4. 自分のスキル、能力が企業の求めるものに合致しているか?

などがチェックポイントになります。

面接で、「痛い自己アピール」をして不合格にならないように気をつけましょう!

タイトルとURLをコピーしました