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仕事って「好きなこと」じゃなくても「できること」でいい

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「好きなことを仕事に」とさんざん言ってきた私ですが、今日は、逆に「別にそうじゃなくてもいいじゃないか」ということを書きたいと思います。

「おいおい、前に言ってたことと違うじゃないか」と言われるかも知れませんが、まあ、聞いて下さい。それほど違うことじゃないはずですので。

私が「好きなことを仕事に」と言ってきたのは、「選ぶことができるなら、好きなことの方がいい」と言うことです。「何が何でも絶対好きなことを仕事にしなくちゃいけない」ということではありません。

どんなことでも、一つの考えで頑なになりすぎると硬直化して思考停止になります。可能性を狭くしてしまいます。まあ、お茶でも飲んでゆっくりしてください。

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「好きなこと」は無くても、「できること」は必ずあります。

仕事を選ぶ際には、できれば「好きなこと」を選ぶのですが、なかなかそういう仕事に巡りあうことは難しい、そういう仕事の募集はないということは現実問題としてありますよね。

また、「好きなこと」を仕事にしろと言われても、自分には「好きなこと」が特にない。何が「好きなこと」なのか、良くわからない。そういう人もいます。

そしたら、「好きなこと」とは言えなくても、「できること」でいいんじゃないでしょうか

「好きなこと」が無かったとしても、「できること」は必ずありますよね。

え? 何もない? そんなことはないでしょう。

現にあなたはこの文章を読んでいる。だから、日本語を読むことはできますよね。今、スマホやパソコンでこれを読んでいる。だから、スマホやパソコンを使うことができていますよね。

その他にも、自動車の運転ができる。整理整頓ができる。文章を書くことができる。人と会話することができる。というような、あなたが当たり前だと思っていることでも、世の中の仕事の大半って、それができればできるんじゃないでしょうか。

だから、「できること」を基準に仕事を選べば、可能性はすごく広がります。

で、それで幸せになれるのか?って?

私はなれると思います。

人が生きるために必要な「必要とされている」ことの実感

あなたが雇われるということは、その雇い主に必要とされたからです。

今の仕事があまり面白くないと思っているとしても、毎日仕事があるということは、あなたは会社に必要とされているということです。

これって、それだけで、結構幸せなことだと思いませんか?

私は、2ヶ月前に定年退職して、今は家でゆっくり過ごしています。

最初のうちは開放感と自由を満喫していたのですが、そのうちだんだんと「いてもたってもいられないような気分」を感じてくるのですよ。例えて言うならば、どこかに閉じ込められて息が苦しくなってきたような感じです。これは想像していませんでした。

これからキャリアカウンセラーをしていく私としては、これは職を失った人の気持ちが分かる良いチャンスだと思って、自分の気持ちを分析してみました。

そこで気づいたのが、「人は誰かに必要とされていることが必要だ」ということです。

たとえ、その仕事が「好きなこと」でなかったとしても、その仕事を通して、自分が社会から必要とされているということを感じられるということが、モチベーションというより、もっと根本的な、人が自分の存在意義を感じるための大事なことだということです。

だからそういう意味で、どんな仕事であっても、「仕事をしている」ということが人が生きるためにすごく大事な状態なのです。

たとえ、嫌な仕事、嫌いな仕事でも、何も仕事がないよりはまだいい

会社を辞めて、無職になって、初めて私はそれに気づきました。長い間、仕事があることが当たり前だと思っていましたからね。

「好きなこと」でなくても「できること」がある。そして、その「できること」によって仕事を得ている。そのことだけで、社会の役に立っているのです。それだけで、幸せなことだと思いませんか?

だから、今仕事がある人は、できるだけ、それを大事にしてください。

「好きなこと」を仕事にするというのは方向性の問題

で、私が「好きなことを仕事に」と言っていたという冒頭のところに戻ります。

仕事ができるという大前提があった上で、もし、「好きなこと」と「好きでないこと」のどちらかを選ぶことができるという状況であるならば、迷わず、「好きなこと」を選びなさい。ということです。

例えて言うならば、「仕事をする」というのは、まずクルマに乗り込むようなものです。

そして、「好きなことを仕事にする」というのは、そのクルマでどこに行くかという方向性の問題だと思います。

まず、クルマに乗れなければどこにも行けません。

その意味で、もしあなたが今、迷っているのであれば、まず、クルマに乗って走りだしてみましょう。どこに行くかは、それから決めても決して遅くはないし、クルマに乗って走ってみれば、どこを走っていても、もしかしたら、思いがけず楽しくなってくるかも知れませんよ。

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