先日のことです。
私は総務部として、新しく入ってくる人のために、ロッカーを準備していました。
新人の配属先のフロアは会社の2階なので、2階のロッカーを見たところ、空いているロッカーがありません。仕方なく、3階に行くと3階には空いているロッカーが2つほどありました。
2階のロッカーの中には3階の住人が使っているものがありましたので、私はその3階の住人に、「今度2階に入ってくる人がいるので、あなたのロッカーを3階に移してもらえませんか?」と頼みました。
彼は3階にいるのだから、ロッカーも3階にあった方が便利です。彼にとって悪いことは何もないので、快く承諾してくれると私は思っていました。
ところが彼は、「使い慣れた場所だから変わりたくない」と言うのです。
私は全てを理解しました。彼の生き方までもです。
良くなるとか、悪くなるとかではなく、変わりたくない。
それが彼の考え方なのです。
人は誰でも安定を求めます。毎日住む場所や職場が変わっていたら、それは幸せな人生とは言えないでしょう。
でも、あなたは変わりたくなくても、まわりは、あなたに変わることを求めてきます。
特に、激しい変化に対応していかなくてはいけない企業で働くあなたであれば、企業が成長し、生き延びていくために、あなたにも変わることを求めていくはずです。
それは、職種であったり、勤務地であったり、求めるスキルであったりです。
あなたが望むように、この先もずっと、この企業で仕事をして行きたいのであれば、あなたは、企業が求めるように、自分を変えていかなくてはいけないのです。
それは、言い換えれば、あなたが成長するということです。
もし、今のあなたのように、変わることをひたすら拒否していたらどうなるでしょうか?
行き着く先は濡れ落ち葉です。
年を取って古臭い考え方とスキルしか持たないあなたは、会社のお荷物にしか過ぎません。リストラされて路頭に迷ったとき初めて、あなたは自分の間違いに気づいても、もうその時は遅いのです。
あなたが生き残る2つの方法
一つは、今の会社でずっと勤めたいのであれば、会社が自分に求めていることを理解して、それに応えられるように自分を変えていくこと、成長していくこと。
もう一つは、自分の軸を持って、それを変えたくないのであれば、それが出来る場所に、自分の居場所を変えることです。それは具体的には転職です。
自分を変えたくない。そしてここにはずっといたい。
厳しいようですが、これからの時代は、それは成り立たないということを理解しないと、あなたの将来は暗いと思います。