新卒採用シーズンになると、多くの合同企業説明会という催しが開かれます。
これは、広い催し物会場に、多くの企業がブース形式で出展して、人事採用担当者がブースを訪れた学生に企業のPRをするものです。
今日は、そんな合同企業説明会に毎年嫌というほど行っていた元人事採用担当者の私が、合同企業説明会とはどんなものなのか、企業の側からのお話をしたいと思います。
まず、合同企業説明会は、大きく分けて、マイナビなどの就職媒体企業が主催する学外合同企業説明会と、大学内で行われる学内合同企業説明会の2つがあります。
自治体やハローワークが主催するものもありますが、それも学外合同企業説明会のくくりに入れましょう。
この2つは、企業がやることとしては変わりはありませんが、企業の側の思惑や目的は微妙に違うものがあるのです。
学外合同企業説明会はとにかく広くPRすることが目的
学外合同企業説明会はほとんどの場合、企業にとっては参加費用がかかります。それも、結構な額です。それでも多くの企業が参加するのは、動員力のある企業が主催する合同企業説明会は、一度に多くの学生に企業をPRできるチャンスだからです。
東京ビッグサイトなどの大規模な合同企業説明会では、大手企業も参加しますから、そうした企業には黒山のひとだかりとなります。それはまあ、当然なのですが、知名度のない企業でも通りすがりに話を聞いてくれる学生さんが多くいるので、参加する価値があるのです。
ですから、学外合同企業説明会に行ったら、興味があるとかないとかは二の次でいいですから、ちょっと目に止まった企業のブースで話を聞いてみてください。
「あ、こんなことやってる企業があるんだ」と思うだけでも、あなたの視野は広がるでしょう。それでいいのです。
そして、どんなことでも遠慮なく質問してみましょう。後日、その企業を受けることになったとしても、ものすごく多くの学生さんに接しているこうしたイベントでは、何を言ってもまず企業に憶えてもらえることはないので、大丈夫です。(笑)
学内合同企業説明会に出展している企業はOBがいる企業
一方、学内合同企業説明会は参加社数は決して多くありません。そして、大学によっては大企業の参加はほとんどなく、中小企業ばかりということも多いと思います。
学内合同企業説明会の場合、参加してもらえる企業の数は限られますので、基本的には大学が招待する形となります。そして、招待する企業というのは、まず第一に過去に採用実績のある企業です。中小企業の比率が多いのはそのあたりにも理由があります。
そして、その招待を受けて参加する企業は、「来年もこの大学の学生さんを是非欲しい」と思っている企業です。
もうこの時点で、かなり近い存在の企業ということになりますよね。
ですから、学内合同企業説明会の場合は、ある程度ターゲットを絞って、ここぞという企業にじっくりと話を聞いてみましょう。
話を聞く企業の選び方としては、知り合いのOBがいる企業が良いかも知れません。
「昨年御社に入社した◯◯さんの後輩の✕✕です」と自己紹介してみてもいいかも知れません。人事担当者に憶えてもらえること間違いないです。
まとめ:合同企業説明会は多くの企業に会える貴重なチャンス、積極的に
学外でも学内でも、合同企業説明会は一度に多くの企業の採用担当者の話を聞くことができる、とても貴重なチャンスです。
良く見るのが、どこのブースに行こうかうろうろだけしていて、なかなか企業の話を聞こうとしない人です。
どんどん積極的に、片っ端から聞いてやる!という気持ちでせっかくのチャンスを有効に活かしましょう。
では、今日はこのへんで!