あるアンケート調査の結果によれば、
2割近くの人が人見知りなのに接客業に就いた経験があると答えている。
とのことでした。
で、実際それで接客業をやってみた人の感想としては、「人見知りが治った! 慣れた! 接客業をやってよかった」という人と、「二度とやりたくない! 人見知りに接客業は無理」という人に別れたとのことです。
私が採用面接官をやっていたときも、「自分は人見知りなので、営業の仕事をやってそれを治したいです。」という人がたまにいました。
そのように、自分のマイナスを志望理由にすることは実際、どうなのか考えてみましょう。
自分の適職が分かっているならそれをやった方が良い
まず私は、「自分はこれに向いている」とか、「自分はこれが好きだ」というものがある人は、敢えて自分の欠点を治すことを仕事の目的に選ばない方が良いと思います。
就職に限らないのですが、欠点を直すよりも、長所を伸ばしたい方が良いということは良く言われます。
私もこれには基本的に賛成です。
何故なら、欠点を直すということは、-1を0にするということです。つまり結果はゼロ。
一方、長所を伸ばすということは、+1を+2にするということです。
この単純な算数で分かるように、欠点を直すことは、あなたが何の特徴もない人になるだけに過ぎず、長所を伸ばすということは、あなたの武器をさらに強化することになるからです。
もう一つの理由は、自分に適したこと、好きなことを仕事にした方が、自分の持てる能力を最大限に発揮できるからです。
どんな努力も、それを好きでやっている人には絶対勝てないのです。
人と接する仕事には種類がある
次は、私が経験上感じたことです。
営業の仕事に配属されたある若い社員がいました。彼は、しばらく頑張っていたのですが、どうしてもお客さんとの対話に必要以上にプレッシャーを感じてしまい、うつ病になって休むことになってしまいました。
私が彼に面談をしたとき、彼は「人前で話すのは苦ではない」と言うのです。そこで彼に会社説明会で学生さんに説明をする仕事をやってもらいました。
そうすると、彼は積極的にこなすのです。
人見知りとは性格じゃなくて状況のことかも知れない。
彼が本当に人に会うこと自体が苦手なのであれば、学生さんに説明をするのも苦手のはずです。ところがそうではなかった。
既にお気づきのように、この違いは仕事の違いです。「人と接する」ということは共通していても、目的も相手との関係も違うので、本人が感じるストレスに違いが出るのです。
そう考えると、「人見知り」とは性格の問題ではなく、相手との関係という状況次第なのかも知れません。
ですから、人見知りの人が人と接する仕事を選ぶのは、決して一概に無しとは言えません。
「人と接する」ということだけでなく、どのような状況で自分はストレスを感じるのか?を良く分析することです。
そうした自己分析ができれば、自分で「人見知り」だと思っている人も、職種の可能性が狭まることはないと思います。
では、今日はこのへんで!