採用面接で面接時間が短かった場合、ダメだったんじゃないかと思っている人が、思いのほか多いようだったので、このことをもう少し書いてみようと思います。
という記事の中で、面接時間が短い場合は、どちらとも言えないと書いたのですが、私は、面接時間が短かった場合、どちらかと言えば、良い評価の場合の方が多いと経験上、感じています。
それは何故なのか考えていて、あることに気づきました。
面接官は不合格の判定をするのに心理的抵抗を感じる。
ということが理由の一つではないでしょうか。
自分の判定一つで受験者の人生を左右してしまう、不合格にすることでがっかりさせてしまう。そのことをいちいち気にしていてはこの仕事は出来ないですが、面接官と言えども人間です。無意識のうちに、不合格の判定をすることに心理的抵抗を感じているということがあるのではないでしょうか。
合格の判定をするのは、良い人に巡り会えたということで面接官にとっても嬉しいことです。まして、直感で「この人はいい!」と感じることができたら、もう悩む必要はありません。「もうこれ以上見る必要はない」と早めに面接を切り上げることに抵抗感はありません。
そうでない人の場合は、慎重になりがちです。限られた時間の中で、自分は正しい判断が出来たのだろうか? 良い人材を見逃してしまうということはないだろうか? 必ずしも自分の判定に自信を持てない面接官の場合は、そのように悩むので、あの手この手で確かめようとします。
だから、一瞬で良いと思えなかった場合には面接が長くなりがちなのです。
(ここから追記です。)
この記事を書いた後、昔からの採用担当者仲間からいくつかご意見をいただきました。面接官によって、考え方が違うのだなあと私も改めて感じました。こちらもぜひ参考にしてください。
この記事を書いた人

- 就活・転職・キャリア・オンライン相談室
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国家資格キャリアコンサルタントです。
医療機器メーカーの人事部で中途・新卒の採用業務を15年経験後、大学キャリア相談室での就活支援から社会人の転職支援まで幅広く活動しています。
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