履歴書に書く内容で、結構悩んでいる人が多いのではないかと思われるのが、「趣味・特技」の欄です。
ここに実際に書かれている内容で多いのは何かというと、こんな記事がありました。
これによると、男性、女性ともに、1位は読書、2位は音楽鑑賞、その後は、旅行、スポーツ鑑賞、映画鑑賞などと続いています。
ここで感じるのは、「これと言った趣味がないという人が多いのかな?」ということです。
確かに、休日はアルバイトだったり、時間がある場合でも友達とどこかに遊びに行ったり、家でテレビを見ていたりという過ごし方が多いという人が多いのは分かります。
何か書かなければいけないから、仕方なく、「読書」。でも実はマンガや雑誌がほとんど。仕方なく「音楽鑑賞」。でも実は電車の中でJ-POP聴いてるだけ。
それが実態じゃないでしょうか?
この結果は、私が今まで採用担当として見てきた履歴書の内容と一致しています。正直、趣味の欄に「読書」と「音楽鑑賞」が出てくると、「またか」としか感じられません。
決して悪くはないのですが、あなたをアピールする材料にはならないのです。
では、これと言った趣味がないあなたはどのように「趣味・特技」欄に書けば良いのでしょうか?
「読書」や「音楽鑑賞」ならせめてこう書こう
面接官は、履歴書を見ながら、何かこの人の特徴や個性を表している点はないかを探しています。そして、「お、これは何だろう?」と気になった点を質問してきます。
ですから「趣味・特技」の欄にそう思わせることを書いておけば、きっとそこを聞いてもらえます。あなたが好きでやっていることを聞いてもらえば、あなたが一番話しやすい話題に面接の流れを持っていくことができるのです。
では、「趣味・特技」の欄に「読書」や「音楽鑑賞」くらいしか書けることがないという人はどうすれば良いでしょうか?
せめて一言、カッコ書きで付け足しましょう。
音楽鑑賞(70年代のジャズ)
読書(ミステリー小説)
旅行(北海道一周しました。)
スポーツ鑑賞(相撲・プロレス)
とかです。私だったら、このように書いてあったら、「どんなアーティストを聴くの?」とか、「最近読んだ小説で面白かったのは何ですか?」とか聞いてみたくなります。
カッコ悪い趣味? 恥ずかしい趣味? 構いません書いてしまいましょう
「趣味・特技」の欄に書けることがある人は、こんな趣味じゃカッコ悪いとか恥ずかしいとか思わずに、しっかりと本当のことを書きましょう。
実際に面接した中で印象に残っているのは、割りとゴツい感じの男性の趣味が「手芸」というのがありました。意外性で、さらに突っ込んで聞いてみたくなりました。
「猫いじり」なんて書いている女性もいました。これはその人の日常が目に浮かぶようで思わず微笑ましくなりました。
「パチンコ」と書いてある人もいました。さすがにギャンブル好きは困るかとも思うのですが、そう思われるリスクについてどうとらえているのかを知ってみたくなりましたね。
先に書いたように、面接官は、その人を知るためのツッコミどころを探しているのです。「おや?」と思わせるようなネタをふっておく。それが「趣味・特技」の欄の役割なのです。
ぜひ、趣味も特技もないからと、一言だけではなく、何かひとひねりして面接官を釣ってしまいましょう。