どこの会社でも今は異動のシーズンであろう。
辞令ひとつで彼方の地に飛ばされてしまうのがサラリーマンと言うものの宿命ではあるのだが、長年見ていると、不幸な方向に行く人と、そうでない人がいることが分かる。
自分の望まないところに行かされ、それを恨み、最後まで恨み言を言いながら酒に溺れて身体を壊してしまった人もいる。
自分がこういう仕事をしたいと望んでいたら、たまたまそのポジションに欠員が出て運良くそこに行けた幸運な人もいる。
端から見ると、運、不運の差がすごくあるように一見、見える。
だが、それぞれの人の日頃の言動や考え方を知ってみると、決してそうではないことに気付く。
境遇と言うのは、自分が作り出すのだ。
何事もプラスに捉えられる人には、その人が望むところに行けるチャンスが巡ってくる。
逆に何事も不平不満だけの人は、さらに望まない境遇に送り込まれる。
運の善し悪しと言うものは、実は無くて、その人の心がけ次第で結果が作り出されていくと言う実例が多いのは、紛れもない事実と感じる。
人が人を動かすと言う会社でありながら、そういうことが自然に巡ってくると言うのは、これは不思議なことだとは思うが、世の中と言うのは、やはりどうもそう言うことになっているらしい。