就活サイトの募集要項欄には必ず、「募集人数」が書かれていますね。
私が以前人事をやっていた企業では、明確に採用する人数を決めていませんでしたので、いつも募集要項には「若干名」と書いていました。
すると会社説明会などで、「何名くらい採用の予定ですか?」と質問されることが多くありました。
何故、皆さんは募集人数を気にするのでしょうか?
そして、それはどんな意味があることなのでしょうか?
募集人数は受かりやすさを表してはいない
募集人数を気にする1番の理由は、募集人数が多ければ受かりやすいかも知れない、逆に募集人数が少なければ難関かも知れない。ということを判断するためでしょう。
試験の難しさが決められている資格試験などであれば、そういう推測はできるでしょう。
でも企業の採用試験は、採用基準自体が企業が独自に決めることですし、もしかしたら時期によって採用基準が変わることもあるかも知れません。
ですから、募集人数が多いから受かりやすい、募集人数が少ないから受かりにくいということは全然ないのです。
その企業の人気度はもちろん、採用に関する考え方で合格の可能性は大きく変わるということです。
極端な例を言えば、超有名企業であれば、募集人数が何百人でも超難関でしょうし、田舎の小さな企業であれば、募集人数が1人でも受かるでしょう。
募集人数に「若干名」と書くのはこんな理由
「若干名」と書くのは、つまり何人採るかはっきり決めていないということです。
良い人がいればたくさん採用するかも知れない、逆に良い人がいなければ無理して採ることはしない。という考え方です。
私が以前人事をやっていた企業では、そのように考えていました。
ですから、その年によって10名くらい入社することもあれば、2人だけという年もありました。
「若干名」と書いてある企業は、不気味かも知れませんが、もう募集人数を気にすることは意味がないということになるでしょう。
従業員数に比べて多すぎる募集人数は注意
一つ注意しておいた方が良いのは、大企業でもないのに募集人数が異様に多い場合です。
これは主に2つのケースが考えられます。
1つは退職者が非常に多い企業です。
すぐに辞める人が多いことを見越しているので、大量に採用するのです。この場合は確かに合格しやすいでしょう。でも、辞める人が多いということは、仕事が辛い可能性が高いということです。
内定欲しさに、こういう企業にうっかり行ってしまわないように気をつけてください。
2つ目は、急成長中のベンチャー企業の場合です。
過去の実績も将来性もわからないので、判断は難しいのですが、会社説明会や面接などで良く話を聞いて、その募集人数に必然性があるか、考えてみてください。
上手くいけば、急成長の波に乗って面白い仕事ができる会社かも知れません。
では、今日はこのへんで!