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企業が新卒の選考でグループディスカッションをやる理由、やらない理由

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新卒の採用で書類選考や面接をやらない企業はまずないですが、企業によってやったりやらなかったりするのがグループディスカッションですね。

ちなみに私が以前人事をやっていた企業では、グループディスカッションはやっていませんでした。

グループディスカッションには、魅力的なメリットもある反面、デメリットもあると感じていたからです。

では、企業にとって、グループディスカッションのメリットやデメリットはどのようなものなのでしょうか?

それを考えると、企業によってやったりやらなかったりする理由もわかってきます。

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グループディスカッションのメリット

1.面接で知ることができない側面を知ることができる

これがグループディスカッションの目的であるわけですが、面接だけではなかなか知ることができない学生の積極性、協調性、感受性、論理的思考力などを観察することができます。

仕事は多かれ少なかれ、人と協力して行うもの。集団の中でどのように振る舞う人なのかを知ることは、入社してからどんな社員になってくれるかを推測する上で、とても役立つ情報になります。

2.多くの受験者を同時に評価することができる

多くの受験者に対応しなくてはいけない企業では、グループディスカッションは一度に数名の受験者を見ることができるので効率的であるということもメリットになります。

また、他の受験者と同じ環境で比較することができるので、相対的な優劣をつける必要がある場合、とても有効な手段ともなります。

グループディスカッションのデメリット

1.目立つ学生に邪魔をされてしまうことがある

積極性やリーダーシップを印象付けようとして、周囲の状況を読まずに「俺が俺が」という態度で出るような学生は、おわかりのように決して良い評価にはなりません。

その場合、その本人は悪い評価で仕方ないとしても、問題はそうした学生がいるとその場全体が乱されて他の学生がやりたいことができず、正しい評価ができなくなってしまうことがあります。

これは困ります。

2.やはり面接の代わりにすることはできない

グループディスカッションは上に述べたように多くの受験者を同時に評価することができるのですが、進行は受験者側に任されているため、状況によっては知りたいことが十分評価できないままで終わってしまうこともあります。

また、受験者ごとに聞いてみたいことがあるような場合も、グループディスカッションではできません。

ですから、グループディスカッションは面接の代わりには決してできないので、必要なだけの面接をやったあとで、それ以外に追加しなくてはいけません。

多くの企業にとって、これは時間と手間が余計にかかることを意味します。

逆にいえば、面接をやらずにグループディスカッションだけをやる企業は、まともに一人一人の受験者を見る気がないか、とにかく目立つヤツを採りたいという偏った動機がある企業かもしれません。

では、今日はこのへんで!

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