先日、大学のキャリア相談室で学生さんに聞かれた質問です。
なるほど、「役員」と言われても会社の中でどんな人なのか、何となく偉そうな感じはするけど、よく分からないという人も多いかも知れませんね。
今日はこの質問にお答えしましょう。
役員は法律的には3種類の人たちがいる
まず、会社の役員とは、法律的には会社法という法律で定められている次の3つの人たちです。
①取締役
②会計参与
③監査役
普通、取締役というのは何人かいて、その中で「代表取締役」というものを決め、この人が社長となっていることが多いです。
また、それ以外の取締役は、会長、専務、常務などの肩書を使って役割分担していることが多いですが、法律的には、みな「取締役」です。
この人たちは社員ではありません。いわゆる会社の「経営陣」で、皆さんが最終面接で対面する可能性があるのは、この「取締役」の人たちです。
つまり、最終面接は経営陣が面接をして、あなたがこの会社に相応しい人物であるかどうかを総合的に判断するのです。
その他の「会計参与」や「監査役」は、会社の財務・経理に関する仕事をしていますので、まず採用面接の場に顔を出すことはないと思います。
また、中には「執行役員」という肩書の人もいますが、これは「役員」という名前はついていても経営者ではなく社員です。
社員でありながら、経営直下のポジションとして大きな権限を任されている人たちということになります。
中小企業であれば最終面接に会長や社長が出てくることもある
大企業であれば、取締役や執行役員の中から何人かが面接官として出てきて、会長や社長まで出てくることはないと思いますが、中小企業の場合は取締役が少ないこともあり、会長や社長が面接官をすることもあります。
以上のような説明を聴くと、すごくエラい人と対面することになるので緊張がマックスという感じを持つ人もいるでしょう。
でも、面接というのは最終面接に限らず、あなたが企業を見極める場でもあります。
会長や社長は、この会社の最高権限者。
この人たちの決定、判断が、その下に伝えられ、さらにあなたが入社したときには最終的にはあなたの仕事を決めるのです。
そして、会社全体の雰囲気を決め、将来を決めるのもこの人たちの影響が大きいです。
最終面接では、会社の代表であるこれらの人たちをじっくり見極める場でもあるのです。
ぜひ、気後れせず、最大限のあなたを出すと同時に、しっかり見極めてください。
では、今日はこのへんで!