昨日書いた記事、
の中で私は、良くないと判断した受験者の場合、その判定を出すのに躊躇する心理が働いて面接時間が長くなる傾向があるということを書きました。だから、面接時間が短い方が良い結果の可能性があるということです。
その後ありがたいことに、昔からの長い付き合いあある採用担当者仲間から、こんな心理や事情があって面接時間が左右されるよ!というご意見を頂きました。
まずはKさん。
自分としては伸び代を見たいので「拾い上げる面接」を心掛けていました。
そういう意味では、ボーダーな人には面接時間は長くなります。
また、直感で「この人はいい」と感じることもありますが、その場合はそれを確認するためにも前者とは違った意味で長くなります。
自分の場合は明らかに「向いていない」と感じた場合は短かったように思います。
なるほど。私が書いたケースと逆です。「いい」と感じた場合の方が確認のために面接時間が長くなると。
これは、もちろんどちらが正しいという問題ではなく、面接官の考え方によってこのように違いが生じるということです。
次はIさんです。
面接時間は職種や面接場所によりけりでしたね。自分の得意な営業系や事務系はすぐに答えは出ましたが、システム系とかはあらかじめ担当役員に質問ポイントを訊いておいてその通りやってました。
面接官の得意なジャンルかどうかによって変わるということですね。不得意なジャンルであれば慎重になるということです。面接官と言えども万能ではありません。過去に経験した職種などはそれこそ人それぞれですから、得意不得意があるのは当然です。
さらにIさんはこう言っています。
ある一定以上のレベルに関しては感性ですしね。
出た!結論。(笑)
採用面接も、人が人を判断するという世界ですので、やはりどうしても、直感、感性という部分が作用します。その先には、相性や、さらにもはや「縁」としか言いようのない世界があることは否定できません。
だからこそ、面接官は、自分の感覚の誤りやすさも自覚し、それに左右されないできるだけ客観的な判断ができるように訓練しているのです。
でも、そういう訓練ができていない未熟な面接官も、現実として存在します。
受験者の側でも、そういう面接官を見抜く目を養っておく必要があるかも知れませんね。
そういう未熟な面接官に面接をさせている起業は、採用への力の入れ方がその程度だということなのですから。
では、今日はこのへんで!
コメントの転載をご快諾くださったKさん、Iさん、ありがとうございました!