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転職は決して挫折ではありません。

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Business man going to the open door

『転職』から受けるイメージを聞いたところ、「キャリアアップ」とする回答が61.5%だったのに対し、「挫折」とする回答が、過去最高(38.5%)となった(「2015年度新入社員の会社生活調査」6月公表)。果たして「転職」は、キャリアアップか、挫折か・・・?
若者に増える「転職は挫折だ」派 「そんなことないよ!」と成功組 : J-CAST会社ウォッチ

を読んで。

回答したのは今年入社したばかりの新入社員なので、まだまだ今の会社に希望や夢も持っている人たちですから、そこに「転職」なんてものを聞いたら、「挫折」というネガティブなイメージを持つことは、当然と言えば当然かも知れません。

ただ気になったのは、今年はそう考える人が「過去最高」となったってところです。

つまり、今年の新入社員たちは、今までより転職に対してネガティブなイメージを持っている。

それは何故なんでしょう?

昨年の調査結果ですが、

あなたは定年まで働きたいと思いますか? この春就職した新入社員に聞いたところ、「はい」と答えたのは50.7%であることが、日本能率協会の調べで分かった。
過去最高、新入社員の50.7%が「定年まで働きたい」 – ITmedia ビジネスオンライン

ということと関係していると思います。

つまり彼らにとって、「定年まで勤めることが理想であり、それが出来なくなるということは挫折」なのです。

でも、新卒の就活では、企業のことなど漠然としたイメージでしか捉えていないですよね。それで運良く入れた会社が、理想の会社であるということはまずないんじゃないでしょうか?

定年まで勤めることが理想であるならば、その前提として、その会社が理想でないといけないですよね。

いや理想の会社などはないということであるなら、言い換えると、少なくとも、そこに居続けることが幸せであると思える会社でないと、「定年まで勤めることが理想」なんてことにはならないですよね。

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会社選びを失敗することだってある。

転職が挫折だと思う人は、自分の選んだ会社が良い会社だという自信があるのでしょうか? 自信があると言うのでしたら私はそれ以上何も言いませんが、そんなもの入社してみてしばらく経ってからじゃないと分からないのが普通じゃないでしょうか?

そして、入っては見たけれど、良い会社じゃなかったならば、もう一度やり直したって良いのではないですか? それを「挫折」だなどという捉え方をするのはちょっとどうかなあと思うのです。

一度会社選びを失敗しちゃったら人生終わりみたいじゃないですか。そんなバカなことはないです。

我慢していても給料は上がらない。

高度成長期の企業であれば、多少のことは我慢して長くいれば、徐々に給料は上がっていきましたし、一度レールに乗れば後は安泰、後は何としてもこのレールから外れないように頑張る。

そういうふうに考えていれば良かったのですが、今はそういう時代ではありません。

そこのところが分かっているでしょうか? 「我慢していれば徐々に給料が上がる」などと、もし考えているとしたら、それはこれからの時代、全くの見当違いだと言えます。

もしかしたら、親がそういうことを言っているかも知れませんね。だとしたら、それは親の古き良き時代の話であって、今の世の中を理解していません。

成長するための手段であればそれは挫折ではない。

その会社が、自分のやりたいことのステージとして相応しい、または、そこで頑張ることで自分のスキルを磨いていける、自分が成長できる。

そういう会社であれば、長く頑張っているべきです。そして、そこであなた自身が実力をつけていけば、それに伴って給料も上がっていく可能性があります。

では、これからの時代、「挫折」とは何を表すのでしょうか?

それは自分を成長させることを止めてしまうことです。

あなたが自分のキャリアを真剣に考えて、自分を成長させるためのステージとして相応しい企業に転職するのであれば、それは決して、「挫折」ではありません。

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