あるサイトにこんな相談が載っていました。
ある企業から内定を頂き内定承諾書を郵送しました。内定通知書には「入社の手続きにつきましては随時ご連絡致します。」と書いてありました。しかし随時ご連絡というものがいつなのかわからず不安になってきました。
この「随時」ってのがいったい何時なのかわからない、内定承諾書を出したあと連絡がしばらくないので不安になってきたというお悩みですね。
まず、この「随時」っていうのは、会社の人は結構使う言葉なので、その意味を憶えておいた方が良いと思います。
goo辞書によれば、「随時」とは、
1 適宜な時に行うさま。その時々。
2 日時に制限のないさま。好きな時にいつでも。
とあります。
つまり、「いつ送るか決まってないけど、そのうち送るから」という意味です。だから、いつなのか?ということについては、言っている側もわからないのです。
でも、不安だということでしたら、「随時とありましたが、いつ頃になるのでしょうか?」とメールか電話で聞いてみても良いです。
というか、不安で仕方がないというのでしたら、この問題は絶対一人で悶々としても解決しないので、解決するには、相手に聞いてみる以外にありませんね。
でも、おそらくこの相談者さんは、そのことまでは分かっているのではないかと思います。
「確かに聞いてみるしかない。でも、そんなこと聞いちゃっていいんだろうか?」
ということじゃないでしょうか?
それに対しては、「もう、じゃんじゃん聞いちゃいましょう!」と、元人事担当者である私はアドバイスします。
その理由は主に3つあります。
入社承諾をしたらあなたはもう半分社員と同じだから
企業が内定通知書を出し、内定者が入社承諾書を出したということは、もう半分社員になったも同じことです。ということは、ちょっとやそっとのことであなたのことを解雇(内定取り消し)はできません。
その点で安心して良いということと、新入社員になったら大事なことの一つが、「質問する力」です。「分からないことは聞く」これができるかどうかが新入社員のあなたが成長できるかどうかのカギともなるのです。
だから、どんどん何も臆することなく、聞いてみましょう。
入社承諾書をもらったので辞退しないことが分かって安心するから
企業は、入社承諾書を受領しても、いつ内定辞退されるか分からないというリスクに怯えています。特に今年は、8月以後大手企業の内定出しが始まりましたので、今の時期、中小企業は戦々恐々としている状態です。
そこであなたからの電話が入ったときの、人事担当者の気持ちを想像してみてください。
一瞬、「辞退か?」とドキッとして電話に出てみたら、あなたが次の連絡を待っているという内容。これはもう、「つまらないこと聞いてくんなよ」というよりも、「あ、この人は辞退しない」と思えるので、「ホッ」と安心してしまうのです。
試しに、電話してみてください。そういう気持ちが手に取るように分かると思いますよ。
人事部も忙しくてうっかりしていることもあるから
前にいた会社でも実際そうだったのですが、あなたの後にもまだ選考中の学生が多くいたりして、人事部はこの先、秋までずっと忙しいです。
だから、正直、入社承諾書を受け取ることができた内定者は、悪い言い方で申し訳ないですが「釣った後の魚」ですから、半分放置されるのは、致し方ないことです。
で、「この内定者にはいつ頃になったら次の指示を送る」というようなスケジュールがあったとしても、つい後回しになって遅れたりすることもあるのです。
ですから、あなたが電話して、「あの~いつ頃に?」と聞くと、慌てて、「いっけね!忘れてた!」ということもあり得ます。
まあ、さすがにその場合は、ヤバイので、冷静を装って「近日中にお送りする予定ですので」と汗をかきかき、答えてくれるんじゃないかと思います。
まとめ:気になることはどんどん聞くのが吉
以上、入社承諾書を出したら、遠慮はいらないし、どう思われるかなど気にせず、どんどん気になることがあったら聞いて、入社までに不明な点や不安な点を極力、解消しておくようにしましょう。
それが、あなたのためでもあるし、同時に相手の人事担当者も助かることなのです。
では、今日はこのへんで!