という記事の中には、何かの就活指導のテキストでしょうか、「圧迫面接している最中の面接官の心理」として、
「この子は見込みがある」と思うからこそ、面接官も熱が入って語気が荒くなり意地悪になっていく。」
と書いてありました。
本当に圧迫面接をする面接官はこういう理由でやっているのでしょうか?
私も長年面接官をやってきましたが、私の答えは・・・
圧迫面接をやるような面接官は失格。
です。
理由は主に2つあります。
1つめは、何故見込みがある子に意地悪をしなくちゃいけないのか?ということです。
好きな子に意地悪をしちゃう中学生じゃあるまいに。
確かに見込みがあるということはストレス耐性も強いかも知れませんが、こっちが攻撃的になれば相手は防御の姿勢が第一になるのは当然の反応です。
受験者をそのような状態にしてしまっては、受験者の本質を引き出すことはできません。
面接はストレス耐性試験ではありません。
限られた時間の中で相手の本質をどれだけ知ることができるかが目的のはずです。
2つめは、この面接官は自分も評価されているということを考えていない点です。
面接は、受験者を評価すると同時に、受験者からも会社が評価される場でもあります。
もし、失礼なことや理不尽なことを言われても耐えられる人材かどうかをテストすることが必要であるなら、それは入社後もそういう毎日を強いられる会社であるということです。
それだけでなく、それを改善する気がないどころか、それに黙って耐えて従う奴隷のような人材を求めているブラック企業であるということを、公言しているに過ぎません。
受験者からそのように思われるということを自覚できない面接官も、こんな企業に長年いて感覚が麻痺しているのでしょう。
上の記事の中で引用されていたツイートにこんなのがありました。
就活解禁だからか圧迫面接話よく回ってくるね。面接終わるまで待たずに「こんな失礼な会社結構です。もっと他のいい会社に入るので帰ります」と帰った友人には謝罪と共に内定が出たらしい。当然他社に就職。学生の対応力を見たくてと言っても、学生もそんな無駄な時間を過ごす必要はないんだよね。
— うえ (@1nmr) June 16, 2017
これ、気持ちいいですね。
これくらいやって良いと思いますよ。
いまどきは、
圧迫面接=ブラック企業=即・辞退
そう判断して間違いありません。
大丈夫、こんな会社蹴っても、良い会社はたくさんありますから。
では、今日はこのへんで!