という記事によれば、
「学生が就職活動の選考時に評価されると思うポイントは?」では、「取得資格」が2位になっているのですが、
「選考担当者が先行時に就活生を評価するポイントランキング」では、「資格取得」は7位なのです。
学生が思っているほど、企業は資格の有無を気にしていないということです。
これは何故でしょうか?
企業は学生に「今何かできること」を求めていない
ということなのです。
資格というのは、確かにそれを取得するために勉強したことの証明にはなります。
でもそこで勉強してきたことがそのまま、入社後の仕事に役立つことは、悲しいことですがあまりないのです。
企業で行われている仕事のかなりの部分が、その企業に入ってから仕事をすることでしか憶えられないものだからです。
企業は何故、何も経験がない新卒を採用しようとするのでしょうか?
仕事で役立つ知識を持っている人を採用した方が即戦力で良いじゃないですか。
何故、何も知らない新卒を好んで採用するのか?
それは、本当の勉強は企業に入ってからでないとできないことと、そうであるなら、向上心と成長意欲が旺盛なまっさらな若い人を雇った方が良いからです。
つまり、企業は学生に「今何かができること」を求めていない。求めているのは、「これから勉強して成長してくれそうな人かどうか」なのです。
それがわかれば、新卒の学生が多少の資格を履歴書に書いていたとしても、企業が興味を示さないのも理解できるでしょう。
では、企業に興味を持ってもらうにはどのようにすれば良いでしょうか?
上に書いたように、企業が求めているのは、「これから勉強して成長してくれそうな人」です。
企業は、あなたの過去の実績からそれを知ろうとします。
あなたが学生時代に何をしてきたのか? それをすることを通して、どう成長してきたのか?
それを見ることで、あなたが今後仕事を通して成長してくれそうな人かどうかを見るのです。
それを思えば、貴重な学生時代の時間を、就職に有利かもしれないということで、資格取得に費やすことがどうなのか、わかるかと思います。
では、今日はこのへんで!