転職活動で「何でもやります」というアピールが間違っている理由

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技術職の中途採用の求人で、ある転職フェアに出展していたときのことだ。

私の前に座ったのは中年の男性。

メーカーで20数年、技術畑で働いてきたのだけれど、退職勧奨を受けているらしい。

家族もあり、何とか早く再就職が必要だった彼。

でも、私の会社で求めていたスキルと、彼のスキルは食い違っていた。

そのことを伝えると、彼は言った。

「何でもやります。お願いします」

職務経歴書を見ると、一つの分野で長い間やってきたことがあった。そうであれば、その分野で何かしら身についたスキルはあるはず。

でも、彼の言葉にはそのアピールは無かった。というよりも、彼自身がそのことに気づいていないように思えた。

何とか再就職したいという気持ちがつのるあまり、彼はやり方を誤っていた。

例えば、どこかの店に食事に行くとしよう。

「あなたの食べたいものを何でも作ります」

というお店があったら、あなたはそこで食べたいと思うだろうか?

フランス料理でも、お寿司でも、ラーメンでも、その店はそれが得意で、そこに行けばその専門の料理人がいると思うから、美味しい料理が食べられると期待できるのだ。

採用でもそれは同じこと。

企業は、特に中途採用では、

「この仕事をやってもらいたいから、これが出来る人」

を求めているのだ。

まだ新卒だったら、言うままに何でもやってくれる人を求めている企業は結構あるだろう。でも、それも徐々に変わってきている。

ともかく、転職活動ではそれではダメだ。

私は彼に、「申し訳ないけどうちではダメだ」ということを伝えた後、こう言った。

「それだけ一つの分野で長年頑張って来られたのだから、そのことで培って来られたものが必ずあるはず。それがあなたの売りなのだから。自信を持ってください。」

と。

あれからもう1年以上経つ。

どこかに無事、就職できていればいいのだけれど。

この記事を書いた人

西川明宏
西川明宏就活・転職・キャリア・オンライン相談室
国家資格キャリアコンサルタントです。
医療機器メーカーの人事部で中途・新卒の採用業務を15年経験後、大学キャリア相談室での就活支援をしながら、オンライン相談を受け付けています。
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